「先生、今日は面白かったです!」

【授業研究】今年度から新しく始めている大学の講座は3年生前期向けの「リーダーシップアドバンスト」です。これは2年生前期に「リーダーシップベーシック」でアクションラーニング・セッション(ALセッション)を主にメンバーとして練習してきた学生を、今度はALコーチができるところまでレベルアップしようというものです。先週、第1回を実施しました。
 この時、私としては久しぶりにALセッションをやるのだからと考えて、「リーダーシップベーシック」の時と同じワークシートを使ってやらせました。すると、「去年と同じ事やるんですか?それじゃ、つまんない!」と言われてしまいました。(汗) ショックでしたが、これは学生たちの学習意欲が高いからだと理解できました。
 そこで、第2回は当初予定を変更して、ALコーチが何を意識して、何をやっているか、何をやってはいけないか…を、実践的に解説するという方法にチャレンジしました。教室の真ん中でSA(スチューデント・アシスタント)をメンバーにして、私がALコーチとしてALセッションを行います。これを55名の学生は周囲から観察します。これだけだと「リーダーシップベーシック」で第3回あたりに実践した授業と同じです。ここで、新たなチャレンジを入れたのは、時々セッションを止めて解説を入れたことです。具体的には以下です。
「ここでALコーチが〇〇と発言したのは、こういう意図があったからです」
「ここで、うっかりすると口口をしてしまいますが、そうすると失敗します」
 その結果、50分間のセッションに解説を伴いますから、連続で80分近くの解説を続けたことになります。さすがに私もかなり緊張しましたし、疲れました。授業終了後に学生が言いました。「先生、今日の授業は面白かったです。ALコーチが何を考えているのかがとてもよくわかりました。ありがとうございました!」
 ほっとしました。本学の特長は学生がこんな具合にストレートに感じたことを伝えてくれることだと思います。これが、授業者にとっての気づきを促し、やる気を高めてくれます。いい大学です。