「先生、『役に立ちましたか?』と質問されると困る‥」

【授業研究】大学の「リーダーシップアドバンスト」の授業ではアクションラーニングセッション(ALセッション)を学生たちに毎回させています。そのセッションの後半でALコーチは問題提示者に「このセッションはあなたの役に立ちましたか?」と質問するところがあります。
 昨日の授業の後は、この質問について何人かの学生が私のところに集まってきて議論になりました。
「『役に立ちましたか?』って聞かれると、答えにくいんですけど‥」
「どうして?」
「だって、いいえって言ったらメンバーに悪いじゃないですか〜」
「そうそう。なんか申し訳ないよね」
「ふーん、何か改善案はあります?」
「『満足しましたか?』はどうかな?」
「えーっ、でも、それも同じじゃん?」
「えーと、『満足度は何点ですか?』はどう?」
「あ、それならいいかも」
「そしたら、70点とか答えやすい!」
「で、『得点部分は具体的に何ですか?』て質問すればいいよね」
「うんうん。『減点部分は具体的にはなに?』って質問もできるしね」
「先生、これいいじゃん!」‥
 いつものことなのですが、この授業は授業時間を正確に守っているにも関わらず、私が教室を出るまでには更に20分くらいかかります。学生が感想や質問や、議論をするからです。でも、これはとてもありがたいことなのです。上記の話題は、私はほとんど気にしていなかったところです。でも、学生の言い分を聞くともっともだと感じます。
 週末は鹿児島にいますが、滞在中にこのあたりを考えて、来週の授業の準備をします。学生とのやりとりをしながら、授業を一緒に作っていく‥これが最高の楽しみです。