少人数におけるAL型授業の難しさ(4)

【授業研究】少人数におけるAL型授業の難しさを乗り越える方法を提案しようとしています、その提案のもとになった事実を述べています。その2です。
 10人のクラスで飛び入りの物理授業を担当したことがあります。この授業は大変盛り上がりました。今振り返ってみると、少人数を克服する色々な要素が入っていました。10人が2つのグループに分かれて着席していました。1つは男子2人、女子2人です。女子2人は元気のよさそうな仲良しのようでした。また、男子の1人=A君はとてもひょうきんでクラスのムードメーカーのような存在です。終了後に、私のところに寄ってきて、「先生、すばらしい授業でした。ありがとうございました。これからも頑張ってください!」と握手をしてくれたほどです。
 もう1つのグループは男子5人でした。それに、30歳前後とみえた女性の先生が参加してくれていました。この先生は理系が苦手だったようです。すると、隣の席のB君がとても親切に教え始めました。また、C君はとても理屈っぼいタイプのようでした。誰かの説明に対して、すぐに質問したり、自分の考えを話したりし始めます。それに呼応するように他の男子もワイワイと発言します。
 おわかりでしょうか?この少人数クラスは、実に一人一人が個性的でした。つまり多様性がありました。このように多様性があると人数が少なくても活性化することがありそうです。
 ここで私がしたことで効果的だったのは、彼らが個々人の個性を出しやすくしたことです。それが、最初の「ルール設定」です。これも覚えてほしいことです。次回は、十数人の授業で2時間目に活性化した事例です。(この項続く)