「小林さんと同じようにやっている‥」が落とし穴?

【授業研究】昨日のことを考え続けています。書いたものを読み直していると、質疑応答のプロセスで私が自分のスタンスを崩したと感じる場面があります。それは、「小林さんと同じようにやっている‥」と聞いた時の私の解釈です。
 私は勝手に「私と同じ方法の授業」と理解しました。「‥でも、うまくいかない」と続いた時に、自分の授業を否定されたように解釈して、ちょっと感情的になった気がします。次に起きる気持ちは、「どこかが間違えているのではないの?」という疑惑です。それを探して指摘すれば、「私の方法の間違い」ではなくて、「あなたのやり方の間違い」だと立証できると感じていたような気がします。それで、「例題の説明が‥」と続いた時に、「それだ!」とそこに飛びついて指摘し(批判し)、「やめた方が良い」と言い(禁止して)、「説明は短くした方が良いですよ」とアドバイス(指示・命令)しました。
 なんともお恥ずかしい場面だったことになります。生徒に対して教師が、「批判、禁止、命令」ばかりするから、「生徒の安全安心が損なわれている」と普段から主張しているのに、自ら典型的なミスをしていたことになります。これでは、私の研修会に参加した人たちは、「講師の顔色を窺う」ばかりになります。参加者の安全安心を確実に維持する‥ことは難しいと改めて感じました。
 あの場面にいた方は、ここを敏感に感じて不快だった方がいらっしゃると思います。お詫び申し上げます。自分をもっと鍛えなくてはならないと痛感しました。