チェックリストみたいなもの(ヒント?)が必要かな?

【授業研究】ある研修会の質疑応答の時に「小林さんと同じように数学で実施しているのですが、うまくいきません。どうしてでしょうか?」と質問されました。数学だから同じようにできると私は思っています。ちょっと責任も感じてしまいます。
 少し具体的なことを質問すると、「例題を説明すると時間がかかるし‥」と出てきたので、私はそれが原因かなとと思って、「例題の説明をやめた方がいいのではないですか?」と回答しました。ところが‥。
 研修会終了後に名刺交換などしながら、雑談しているうちに、その先生が練習問題はさせているものの、解答解説は配布していないことがわかりました。「え?」と私はびっくり。私は「小林さんと同じようにやっている‥」と言われて、解答解説の配布は当然しているものと思い込んでいました。「じゃ、例題の説明を省く前に、解答解説を配布してみるのがいいかもしれませんね‥」と回答してお別れしましたが、ひっかかります。
 他にも見落としがあるかもしれません。色々なことが気になり始めました。時々、私の授業を一度見ただけで見事に同じ授業を実践する人がいます。効果もすぐにあげる人がいます。しかし、それは珍しいこと。それより、「同じことをやっているつもり」で、違うことをやっている方が多い気がします。それはそれで、みなさんの創意工夫の結果なので良いと思っていました。
 私は私の授業をそのままに押し付ける気はありません。でも、「やっているつもり」で違うことをやっている人の質問には正確に答えてアドバイスしたいものです。チェックリストをつくることを一瞬考えましたが、それはそれで益々、私の授業を押し付けるような気がします。チェックのストほど具体的ではなく、ジョンソン&ジョンソンの五原則ほど抽象的ではないレベルで、読む人の気づきを促すような「ヒント」が必要な気がしました。少し考えたくなってきました。