「楽しい授業なら教科書終わらなくてもいい」??

【授業研究】昨日に続くテーマです。ある研修会で指導者が模擬授業をやってくれました。質疑応答の時間に私のそばにいた若い先生が、「この方式で教科書は終わるのですか?」と質問しました。指導者の答えは、「そんなことは愚問だ。終わるか終らないかではなくて、質の高い授業をやることが大事だ」でした。質問した若い先生はその後ひと言も発言しないままでした。
 私は「教科書が終わるかどうか」よりも、「生徒が安心するかどうか」のほうが大切だと思います。学校や生徒たちの状況によっては、「教科書を終わらせないと嫌」という生徒が多い場合もあるでしょうし、そうではない場合もあると思うのです。それをきちんと「質問して確かめる」ことが大事だと思っています。(私がいた越ケ谷高校では「終わらないと不安な生徒が大半」だったから、それに合わせたのです)
 その上で、「終わらせることが安全安心」であるのならば、生徒たちが「終わった」と安心できる授業をつくることが「プロ」としての役目だと思っています。
※昔々、尊敬するカウンセラーに教えてもらった「プロとは与えられた条件の中で目的を達成する人」の定義で使っています。「できない言い訳、できなかった言い訳をしている人はプロじゃない」ということです。厳しい言葉ですが、私の拠り所です。