「気がついたら、問題に取り組んでいたのよね!なんでだろ?」

【授業研究】某高校研修会後の感想の1つです。事前にお送りしたデータを見ていたBさんは、「物理はイヤだなあ」と思いながら、研修会に臨んだと言うことでした。それなのに、私の簡単な説明の後は、グループの人と熱心に話し合いながら、100点を目指して取り組んでいました。そして、もちろん、満点でした。
 終わってから、雑談の中で出てきたのが冒頭の言葉でした。「競争じゃなくて、協同だからかな?」と答えてみましたが、「うーん、それだけじゃなくて、何かありそうなんだけど…」。その後は、他の話に紛れてしまいました。
 しかし、このBさんの疑問は私にも引っかかり続けています。大人相手の研修会の際にも、6年間続けてきた授業の中でも、「じゃ、全員で満点を目指して練習問題をやってください」というと、誰もがすぐに練習問題にとりくみます。授業の時には「よっしゃ〜」なんて声が聞こえることもあります。
 なぜなのでしょう?物理嫌いな人が多いのですから、説明を聞くのはいいとしても、問題に向かったとたんに抵抗が生じてもおかしくありません。Bさんも抵抗がありそうだったのに、「気がついたら取り組んでいた」と言うのです。
 それまでに私がしている「教え方」や「しくみや」「しかけ」「支え方」などが効果をもたらしているのでしょうが、私にもすっきりとした説明が今はできません。しばらく考える課題ができました。私の研修を受けた方で、説明できる方はいますか?