「あのころは毎回、終電だったよな〜。お互い若かったよね」

【雑感】ある会合でUさんと一緒になり、二次会に行き、ほぼ終電で帰ってきました。このUさんは私より少し年上の元高校教師ですが、校長を務め、今は大学で要職を務める優秀な方です。
そんなUさんと知りあったのは上智大学カウンセリング研究所のカウンセリング研修講座でした。入学式の後、席がそばだったUさんが、「どちらに帰るのですか?」と聞いてくれ、答えると、「何だ同じ駅じゃないですか。ご近所なんだ。一緒に帰りましょう」。それから、2年間、この講座のある日ごと(1年目は週1、2年目は週2)に、講座修了後は四ッ谷で飲んで、ほぼ終電で帰る生活が始まりました。
  この2年間はよく勉強しました。39歳から40歳になる時の私でしたから、仕事も良くやっていました。昨夜の電車の中でも「お互いに良くあれだけ仕事をしながら、勉強もしていたよね〜。今じゃ、とてもできないね」と思い出していました。それから、何と20年を超えてしまいました。
  カウンセリング講座でも優等生だったUさんは60歳を超えても第一線で大活躍です。その一方で、お情けで卒業させてもらった劣等生の私でしたが、何とか、退職後も色々な仕事ができています。偶然なのですが、Uさんとは色々な組織で一緒になったり、同じ組織の研修会に呼んでもらったりしています。
  ご近所なのに、たまにしか会えないUさんですが、とても大事な存在です。あのとき、カウンセリングをきちんと学んだことが、その後の私の人間観や教育観を大きく変えました。「AL型授業」を開発する基盤にもなっています。Uさんとあうたびに、そんな話をしています。「同窓生」っていいものです。