大学院生の模擬授業が面白い!

【授業研究】大学院で「アクティブラーニング特論」を担当しています。少し前から「模擬授業と振り返り」の段階に入りました。昨日の授業は「中学理科(生物分野)」でした。本物の花を持ってきて、花を分解しながらその構造を理解しようとする授業でした。私も生徒役として参加していますが、これが実に楽しい。みんなでわいわい楽しんで50分間が終わってしまいました。
 で、振り返り。「ほめる(よい点を指摘する)」→「質問する(建設的な質問をする・答える・考える)」→「ラブレター(改善点の指摘やアドバイスをする)」→「(事後に)レポート提出」の手順ですが、少しずつ「よい質問」「深い質問」が出るようになってきました。
 私にとって何より嬉しいのは、院生さんたちがとても楽しそうに授業準備をしてくれていることです。パワポの資料をつくったり、実験の準備をしたりするのは、他の授業の準備や非常勤講師の仕事の合間を縫ってやらなくてはならないので、かなり大変そうです。睡眠時間にも影響が出ているのが気になります。でも、「授業準備を楽しむ」「授業を楽しむ」「振り返りと気づきを楽しむ」教師になってくれたらいいなあと思っています。
 私にも気づきと課題があります。この方式で進めると「コンテンツのおもしろさ」だけでも授業は進みます。振り返りもそこに行きがちです。でも「大事なのはプロセス」。ここに焦点を当てるための「しくみづくり」と「質問」をどうつくるかが課題です。振り返りの中で指導者としてどう介入するかも手探りの状態です。私にとっても大学院の授業準備と授業が楽しくなってきました。「生徒(学習者)も先生(指導者)も成長する授業づくり」が目指すところです。