【AL型授業の質を支える要素1】アクティブラーニング型授業は現象形態に目を向けていますから、「100%ワンウェイでなければ、アクティブラーニング」と言えます。このいささか乱暴な定義づけはとても役立ちます。多くの初心者にとっては「気が楽になる」からです。私が大好きな某編集長が「志は高く、ハードルは低く、ですね」と言っていたのは至言です。みなさんが、どんどんやってみることを期待しています。
その一方で、「質の向上」も疎かにはできません。ある程度、形を変えるのに慣れてきたら、質的向上について考える必要がありそうです。その骨組みを考えているところです。冒頭に列挙したのは、その要素です。しばらく、これらの1つずつについて書きながら考えていこうと思います。
まず、「目的」です。授業者のみなさんは自分の授業の年間目的をどう設定していますか?ここで大事なのは、学習者・生徒・学生にとっての目的設定がどうなっているかです。しかも、それが学習者にとって理解しやすく、魅力的で、自分にとって意義があると感じられるものになっているかどうかです。
私は高校物理の授業の「目的」を「科学者になる」としました。その詳細は次回に述べます。