普通の授業の方が好き、板書の方が私には性に合っている

【雑感】新しく始まった「物理基礎」の授業の感想の1つです。いつも、最初の頃には私の授業になじまないという感想もいくつかあります。でも、多くの生徒は徐々に慣れて、この形式を楽しみ、効果を実感してくれるようになります。むしろ、今はこういう意見も出せることの方が大事だと思っています。しかし、今回は、これを読んで、思い出したのがベネッセの「大学生の学習・生活実態調査」の結果です。
http://blog.benesse.ne.jp/bh/ja/news/m/2013/04/23/docs/education_20130423.pdf.pdf
 これによると、大学では「アクティブラーニング」が増加しているものの、学生の意識は「興味がなくても単位をとれる授業がいい」という学生が増加したと報告しています。更に、「教員が知識・技術を教える授業形式の授業が多い方かよい」と答える学生の方が「学生が自分で調べて発表する演習形式の授業が多い方がよい」と答える学生より多い(83%対17%)と報告しています。
 そもそも、この質問の仕方にも疑問を感じますが、これを「大学生がワンウェイの授業を求めている」と解釈することには問題があると思います。私はたぶん「ほとんど受けたことがない授業に対する不安や不慣れが原因の抵抗」だと思います。つまり、高校までの間に「アクティブラーニング型授業」に慣れていない、その意義を知らない、その楽しさや効果を実感する機会がない、ことに問題があると思います。
  大学で増加しているアクティブラーニング型授業にも、「話し合いをして、振り返り感想を書けばアクティブラーニング」という問題があると指導陣からも大学生からも聞いたことがあります。まだまだ、アクティブラーニング型授業が広がるには課題も多くありそうです