「学生のうちに準備をしておいた方が良いことは何ですか?」

【授業研究】都内で珍しい形式の学習会講師を務めました。都内や近隣の高校教師が中心ですが、校長先生もいます。更に、大学院生、大学生もいます。この中には教員採用試験に合格している人たちもいます。また、キャリア教育などの専門家で学校教育を様々な視点から支援している人たちもいます。
 とりあえず、第1回は私の定番の入門講座を体験していただき、そのあとは、皆さんのご希望を伺いながら進めていこうということで始まりました。結果は、それぞれの立場から様々な感想とご意見をいただきました。その中で、教員採用試験に合格している大学4年生の方の感想が印象的です。
「1年目からこのような授業を取り入れるのは危険でしょうか?また、学生の時に準備をしておいた方が良いことなどありましたら、アドバイスをいただきたいです」
 この質問は今まで受けたことがありませんでした。さて、どうアドバイスしたものか、悩んでいます。懇親会の時の別の大学生の発言はこうでした。
「アクティブラーニングについては講義で少し知りました。でも、実際にはどんなものなのか、全く知る機会が大学ではありませんでした。今日初めて実際を体験的に理解できてよかったです」
 つまり大学教職課程では全く触れていない大学生もいるということです。質問をしてくれた大学生の実力が私には全く理解できません。それにどう応えるか、悩みます。また、一般的に、これから教職に就く大学生に、AL型授業を実践するための手ほどきは必要だとは感じます。さてさて、どう対応するべきか。私にとっては楽しい課題がまた1つ増えました。