「モデルを見よう、体験しよう」(アクティブラーニングを始めるコツ1/10)

 「アクティブラーニングを始める10のコツ」をもう少し詳しく解説します。
その1は「モデルを見よう、体験しよう。まねできるヒントをつかもう〜どの「流派」でもOK。あれこれ見てみよう〜」でした。
 アクティブラーニングがなかなか広まらない理由の1つは、「先生たちが体験したことがない」からです。その結果、「勉強は黙って1人でやるものだ」「厳しい環境の中で我慢してやるものだ」「おしゃべりなどしていては、アタマに入るわけがない」などと固定観念にとらわれがちです。
 しかし、実際にうまくいっている授業を見るとこの観念はかなり変わるはずです。もっといいのは、自分がそういう授業を受けることです。体験するととても良いです。だから私はしばしば、「物理の授業」を研修会参加の皆さんに受けてもらっています。終わったときは、みんな大喜びです。ぜひ、見たり、体験したりしてみてください。
 そして、その授業をそのまま持ち込もうとしてはいけません。自分の環境にあった授業のヒントを得るために、見たり、体験したりするのが大切です。
 「流派」は様々な学派、研究グループ、授業方式です、何を見てもためになります。「ヒント」を得るためにと心がけることが重要です。