オンライン研修会盛況

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【授業研究】某県の経験10年目の先生たち向けオンライン研修会を担当しました。いわゆるミドルリーダー研修会の側面もあります。30~40代の先生たちには自分の人生を大切にしてもらいたいし、仕事を通して自分の人生を鍛えて欲しいという想いが強くあります。

 そこで「ライフシフト」の話を冒頭に説明して、「生産性資産」「活力資産」「変身資産」を鍛えるために、授業改善をしましょう。と事前視聴用動画で解説しました。当日のオンライン研修会の時間は1時間。冒頭に15分間のグループワークを経て、あとは質疑応答です。切れ目なく質問が出て終了しました。

 事後の感想などもスプレッドシートに書いてもらうのですが、数時間後に見てみるとすでに大半の人たちが記入してくれていました。担当の指導主事さんからは「時間をもっと長くして欲しい」という声がたくさん出ています、とメールが来ました。

 充実していて楽しい研修会でした。ご参加の皆さん、サポートしていただいた指導主事の皆さん、ありがとうございました。

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懐かしい土地

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【授業研究】静岡県駿東郡小山町立小山中学校に初めて伺いました。最寄り駅は駿河小山駅。隣の駅が「御殿場」駅。この御殿場市に私は小学4年生から中3まで住んでいました。それなので、とても懐かしい土地です。校長先生に「覚えている先生の名前はありますか?」と聞かれて、何人かの先生の名前を挙げるとご存じでした。これはとてもうれしいことです。とはいえ、あまり思い出に浸る暇もなく、「普段の授業」をひとコマ見て歩き、研究授業を見学し、研究協議を担当しました。

 この研究協議のやり方を私があちこちで提案してきた「授業者を傷つけない振り返り会」でやりたいというのが研究主任の方からのリクエストでした。私にとってはもう何十回もやっている「振り返り会」の手順通りに進めます。1時間で終了。最後に授業者に感想を聞きました。

 「これまでの授業者の体験は、悔しい想いだけが残りました。この方法で初めて授業者をやってよかったとうれしい気持ちになりました」と喜んでくれました。この「振り返り会」はそれを目指して編み出した方法ですが、こういう感想を聞くとうれしいものです。改めて「良いものを発明した」と実感しました。

 話したいことはたくさんあるものの、夕方には引き上げました。11月には再び伺います。それまでにオンラインでもフォローすることになりそうです。楽しみが増えました。

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新しい説明の仕方

【授業研究】授業者スキルを向上させるために「基本スキルと基本パターン」が役に立つことはわかっています。しかし、このことの重要性をあまり理解してもらえていないように感じます。来週の研修会用の動画作成のために、この週末は何か良い方法はないかと考え続けていました。

 根本は「目的意識をより目的意識的にとらえる」ということなのですが、この方向に説明すると哲学的・認識論的になってしまい、堅苦しくてついてこれない人が多くなりそうです。そこで「目的意識を目的意識的にとらえる」ということを「目的を考えている/いない、その行動が妥当性がある/ない」の4象限で見直し、「考えている・妥当性がある」の範囲を広げることだと説明することを思いつきました。こうすると「ジョハリの窓」の説明方法ともつながるので、わかりやすそうです。

 この新しい思い付きにとても気をよくしています。短時間の講義動画をつくることは更にわかりやすく説明することであり、説明をブラッシュアップすることで理解が膨らみました。また、この考え方の一部は大学で「ロジカルシンキング」を教えるために読んでいた本も土台になっています。月刊誌の連載にも書こうと思います。書くことでより緻密な理論化もできそうです。

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のんびり

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【授業研究】昨日はのんびりとした土曜日を過ごしました。普段、あまり曜日に関係ない生活をしているので、人並みのリズムを味わっている気がしました。結局、やったことはアタマを使わないで済む事務的な仕事を少しと、珍しくHuLuで映画鑑賞。1時間半ほど止めることなく映画を観るのも珍しいことです。ワクチン接種も終わったことだし、映画でも見に行こうかなどという気持ちにもなります。それなら寄席もいいなあ‥などと考えていました。

 ニュースでは緊急事態宣言がでいるのに人出は増えているとか。しかたないだろうなあと感じます。イギリスでは1日に5万人以上の感染者が出たものの、規制解除の方針は変えず。「死者が増えることはない」と力強く演説するジョンソン首相はすごいなあと思います。実際、死者数はほとんど増えていないというか低下しています。

 一日のんびりしたので、土日にやる予定のことは今日の日曜日に全部やらなくてはならなくなりました。汗

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ひと山超えた!

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【授業研究】この1週間はハードでした。元々は鹿児島の学校に1週間出かける予定だったのですが、コロナ禍の影響で中止。そこで授業研究や個別相談、生徒向け講演会などはオンラインで行うことにしました。その合間に、いくつもの会議や他の学校の先生たちの授業アドバイスがはいりました。それだけでも結構ハードな予定でした。

 その上に入ってきたのが金曜日の講演会に向けての調整。メイン講師は苫野一徳先生なので、2人で詰めが必要だったのですが、直前になって変更しなくてはならないことが出てきました。そこで2人で連日メールでやり取りして予定を変え、関連資料をつくりました。間の悪いことに金曜日(7/16)は月刊誌連載原稿の締切。いつもなら18日が締切なので週明けでも許してくれるのですが「オリンピックが悪い」と編集の方が嘆く連休のあおりを受けたようです。

 木曜日は1日中、会議・学習会講師・執筆に追われました。夜中にも執筆し、並行して講演会の資料の作り直しをし、なんとか間に合いました。午後はオンラインで講演会の講師を務めました。夜は半年続いたオンライン講座の最終回。ふー‥ここまで何とか山を越えました。

 しかし‥この土日にやらなくてはならないこともたくさん。研修会の要項作成が2つ。研修会向け動画作成が1つ。研修会の資料作成が2つ。できれば、オンライン連続講座の次期の計画書作成も。土日に終わらせないと月曜日(7/19)は静岡県の学校に行くので1日予定がいっぱいです。20(火)21(水)もオンライン研修会や会議があるので、この土日の進め方でその後の負担がだいぶ変わります。そこを乗り越えるとオリンピック連休があり、学校は夏休みなので研修会もぐっと少なくなります。

 その夏休みにゆっくりじっくりやりたいことも色々あります。そのためにも、もうひと頑張りです。

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「授業改善のリーダーシップ」(2)

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【授業研究】昨日(2021/7/15)の続きです。校長先生たちの悩みはおおむね以下の内容です。

「自分の専門だと内容がわかるから説明の仕方をアドバイスすると嫌がられる」
「自分の専門外だとその説明が良いかどうかわからない。評価も指導もできない」
「アクティブラーニングなんて自分がやったことのない授業を指導するのは困難」

 これらの悩みの大半はコンテンツ(教える内容)に関わる問題です。私は管理職ではないですが似たような問題に直面しました。それは「アクティブラーニング」大流行のおかげで全国に呼ばれたことです。小中高校・大学と全校種に行きました。教科科目も多岐にわたります。この時の私の悩みは校長先生たちの悩みとほぼ同じでした。

 そこをどうやって乗り越えたか。たくさんの「普段の授業」を見学するうちに校種や教科によってコンテンツには違いがあるものの、良い授業のプロセス(生徒の学び方・先生の進行の仕方)には共通性が見えてきました。ここに着目すればどの授業でも判断できますし、アドバイスもできます。プロセスに焦点を当てれば反発されることもそれほどありません。

 そんなことを打ち合わせで話しました。担当の方は大喜びしてくれました。そんなことを軸にこの校長会の研修会を準備していくことにしました。実施時期は秋なので時間はたっぷりあります。充分な準備をして臨みます。[この項終わり]

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「授業改善のリーダーシップ」(1)

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【授業研究】ある県の校長会の研修会講師に呼んでもらいました。その打ち合わせをZoomで行いました。2つのうれしいことがありました。

 1つは担当の方にリクエストがきたきっかけは月刊誌の連載だったということです。「月刊高校教育(学事出版)」に昨年(2020年)4月号から連載している「授業改善のリーダーシップ~Leadership for school improvement~」がそれです。今月半ばに発売される8月号が第17回となる連載です。雑誌は高校の校長先生をはじめとする管理職やそれらを目指している人たちを対象としています。当然、私もそれを意識して書いています。その読者の校長先生に「もっと聞きたい」と感じてもらえたということなのだと思います。執筆者としてはうれしいことです。

 2つ目はこの連載に書いていることは全て私のオリジナルです。私の「授業改善研究」のプロセスを紹介し、その過程で発見した論理構造を基にできるだけ理論的に整理しようとしています。そして、それらに基づく具体的な改善方法にも言及しています。特に「基本スキルと基本パターン」を土台にした組織的授業改善は仮説を立て、実践をし、成果を報告しています。最近では『セレモニー』という概念を提示して新しい視点を提案しています。それらについて「面白いね」という声が伝わってきます。その声の表れのひとつが今回の依頼につながったのだと思います。私のユニークな理論に着目してもらえたことがうれしいことです。

 そして打合せの冒頭に言われたことが、「実は校長は授業改善をテーマに教員の授業を見ても、どうコメントすればよいのか苦労しているのですよ」でした。これを聞いたとたんに私が経験的に身に付けてきた方法が役に立つと感じました。その詳細は明日です。[この項続く]

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