大学生は忙しい‥

【授業研究】知り合いの大学の先生と話しているうちに「学生にアクションラーニング・セッションを教えて欲しい」というリクエストをいただきました。私もオンラインで「質問力を向上させる研修会」をつくりたいと思っていたところなので、協力してもらおうと思いOKを出しました。

 いつものように「事前視聴用動画」を作成し、「感想・質問」を書き込むスプレッドシートを設定して書き込みを待っていました。ところが前日の夜になってもほとんど書き込みがありません。先生からは「学生の1人は欠席します」と連絡がありました。

 最初に浮かんだのは「学生はいい加減だなあ?」「この大学の学生はこんなものなの?」などの批判的な気持ちです。「せっかく準備してやったのに」という思いも背景にあります。でも、これらの批判は「事実に基づいていないことは明らか」です。担当の先生にメールします。「学生さんたちには何か都合の悪いことが起きていますか?」。

 返事は「イエス」。「オンライン授業が多くてかなり疲れているみたいです。同時に、今がどの授業でも中間レポート提出時期にあたっているのでそれも負担のようです。その上、就活も始まりました。エントリーシートの受付が始まっているので、これにも学生は追いまくられています。昨日のゼミでも元気ないし、体調を崩す学生もいました」とのこと。「もう少し詳しく教えてください」とZoomで話しました。

 聞けば聞くほど学生さんたちは授業以外のことをやっている場合ではなさそうです。このオンライン体験会がなくなれば3時間が浮きます。それでレポートの1つ2つは書けそうです。‥というわけで、中止・延期にすることにしました。

 状況の確認をすることなく始めていたらお互いの感情の行き違いが続き、嫌な雰囲気になっていたかもしれません。いつも大事にしようとしていることですが、「あれ?」と思ったら「相手に訊く」の大切さを改めて感じました。 

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