大学のお別れ講義

【授業研究】本学では教授会で「お別れ講義」をするという習慣があります。私も毎年、聞いてきました。ただ、登壇される方は何十年も勤務された方々でした。6年間しか勤務していない私は埒外だと思い込んでいました。

 しかし、一ヶ月ほど前に学部長から依頼がありました。「いえいえ、恐れ多いですよ」とお断りしたつもりだったのですがきちんと伝わっていなかったようで、副学長から「ありがとうございます。期待しています」とメール。他の方からも学内ですれ違うと「お別れ講義楽しみにしています」と声をかけられます。「あれあれ?」と思っていると、教務のスタッフから「当日の印刷部はどれくらいありますか?データはどうしますか?」ときます。断れなくなってしまいました。

 で、お引き受けして、20分間のワンウェイ講義に挑戦しました。テーマは「最初で最後の自己紹介~私のこれまで・これから~」。私の授業論の基礎は「ビジネス理論」にあることを紹介し、大学は経営学部の強みを活かして授業改善を提言して欲しいと望みを伝えました。最後は「今後の活動予定」を紹介して終わりました。

 終わってからは、教授会や学部ミーティングなどの会議が続きます。休憩の度に多くの方から「おつかれさま」と声をかけてもらえました。若い人たちからは「飲みに行きましょう」と声をかけられたり、「一緒に研究しましょう」と声をかけられたり‥‥教務スタッフからは「パワポのデータ印刷してもらえませんか?」との依頼も‥あれあれ?‥こんなに温かく声をかけられるとは‥予想外の周囲の反応にびっくりでした。

 コロナウィルスの影響で多くの行事は中止になりました。月末に予定されていた「お別れパーティー」も中止。この「お別れ講義」が最後のご挨拶の場になってしまいましたから、結果としては「やってよかった」お別れ講義でした。多くの皆さんのご配慮に感謝感謝です。

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