【授業研究】直前までかけて用意した授業内容は以下です。
テーマ「宇宙の謎に挑戦する」(ビッグバン理論を理解しようということです)
学び方「対話的な学びをしよう」
手かがりにする具体的な疑問は2つ。
1 「夜空はなぜ暗いの?」
宇宙は無限に広がっているのではなく有限であることを理解するための
思考実験のプロセスをたどる。
2 「遠くからの星の光はなぜ赤い方にずれるの?」
赤方偏移の事実から、ドップラー効果を基に膨張宇宙説にたどり着く。
2時間の具体的な進め方は以下です。
➀アイスブレイク(ネームトス)
②前半の対話「夜空はなぜ暗いか」
③休憩
④後半の対話「遠くからの星の光はなぜ赤い方にずれるか?」
➄振り返り
結果は大成功。子どもたちからは矢継ぎ早に質問や意見が続出します。それらを絶対に批判しないようにしながら対話を続けます。「なるほど!」「ああ、わかった」「そういうことなんだ~」と歓声が次々にあがります。
休憩の時も終わってからも先生たちからは「こんなに子どもたちが夢中になるのはすごい」「A君は普通教室に入るとずーっと寝ているそうですが、今日は全く寝ていません。びっくりです」などの声もいただきました。
私もこの子どもたちが「特別支援教室の子どもたち」ということを忘れてしまうほどでした。コミュニケーションには何の障害もありません。質問も意見も見事にテーマに正対し続けます。ブラックホール、ホワイトホール、パラレルワールドなどのを漫画などで読んだと言って質問してくるのは、高校生と大差ないくらいです。
最後の自由質問では「宇宙には酸素がないのに太陽はなぜ燃えるのですか?」と4年生の女子が質問しました。そこで核分裂反応と核融合反応の話をしました。「ずーっと不思議だったことがわかってうれしい!」と大喜びでした。
◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)は
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