名作に感動

【授業研究】スマホの害に関する本を読み漁り、自分自身もスマホ依存に近い行動をしていたことを自覚しました。それからは「電車に乗ったらスマホ」の生活習慣を改めるために高校生の頃のように「いつも文庫本を持ち歩く」ようになりました。

 新幹線や飛行機での移動が多いと小説を読む量が増えました。「読書の速さは読書量で決まる」や「熟読の呪縛から解放されるべき」などにも勇気を得て、電車の中ではとにかく読み続けています。

 昨日、読み終えた「ルパンの消息(横山秀夫著/光文社文庫)」は感動モノでした。横山秀夫といえば「64(ロクヨン)」などの警察もので有名です。この作品もその流れだと思い手に取りました。確かに舞台の大半は警察の取調室です。しかし、描かれたのは実に感動的な人間ドラマ。ラストでは次々に明らかになる登場人物たちの背景に涙が出てきそうでした。

 この著者ならではの犯罪トリックも随所に織り込まれていて楽しめますが、何より様々な登場人物の「人生」を丁寧に、「思いやりに満ちて」描いてあります。スマホを見ていたはずの時間が、実に潤いに満ちた時間になりました。おススメです。

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