「〇〇スタンダード」は形骸化?

【授業研究】最近つながりができた某小学校の授業をみせていただきました。校長先生とご挨拶をした時に印象的な事を伺いました。

「最近、色々なところで〈〇〇スタンダード〉を作っているのよね」

 この〈〇〇〉には学校名や教育委員会の名前などが入ります。最近は小学校・中学校に伺うことも増えた私はあちこちで見た覚えがあります。「ふーん」と思っていた程度でさほど中身について考えたことはありませんでした。

「最初に〈めあて〉を示して、あれこれやって、最後は〈振り返り〉と進むというパターンを示しているわけです」‥と校長先生の説明が続きます。

「問題は、その手順だけをやっているけど中身がないことが多くなってきたことなんです。〈めあて〉は出すけど子どもたちにどんな力をつけたいのかわからない内容だったり、〈ふりかえり〉はするけど質問が曖昧なので子どもたちは何を話し合ったらよいのかわからないし‥。でも子どもたちはうまく対応するのですよ。何かしら雑談していたり、同じような感想を繰り返し書いたりするのですよ‥」

 ‥なるほど‥と思いました。与えられた形式を守るように見えているものの、それらは「カタチを作って見せているだけ」ということです。誤解されたままで進んでいたり、「言い訳」的に使われているということです。これは「グループワークを入れればよい」、「振り返りシートを書かせればよい」「〇分以上活動の時間を入れればよい」などの話と同じことのような気がします。

 短時間しかお話ができなかったのですが、非常に刺激的なお話を伺うことができました。ありがたいことです。

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