授業改善の第1歩は基本から?

【授業研究】研修会講師として何を伝えるべきかで、少し私の考え方に変化が起きています。それはある学校からの依頼の中に「生徒の集中力をあげる方法にも触れてほしい」と入っていたことです。通常「主体的・対話的で深い学び」で依頼が来ます。「集中力」というは珍しいリクエストでしたが、確かにこれは大事なことです。

 その視点で振り返ると、最近あちこちの授業を見学して気になり始めていることとつながります。最近気になっていることとは以下のようなことです。

・授業開始後10分経っても本題に入っていない。

・プリント配布に時間がかかり、説明が中断する。

・板書の時間が長く生徒が雑談を始める。

・授業者が教壇に居続けるので後方の生徒が寝たり遊んだりしている。

・繰り返しの説明が増えるとわかっている生徒は飽きる。

・突然入る「個人的な話」「思い出話」「自慢話」に生徒の集中力が切れる。

・「あー」「うー」などの発声が生徒の集中力を落とす。

・「うるさい」「しゃぺるな」などの注意で説明が中断し、生徒の集中力が落ちる。

 これらは、グループワークやペアワークを入れるとか入れないとか、そのスキルが高い低いなどのことではありません。それ以前の「基本のキ」です。しかし、そのことによって生徒の集中力が低下したら、グループワークがうまくいくわけがありません。

 研修会ではこのあたりから、必要なのかもしれません。

◎小林のHPはこちら。研修会講師のご依頼もこちらからどうぞ。

  →http://al-and-al.co.jp  

◎「入門2」はこちら→ https://www.amazon.co.jp/dp/4382057477

f:id:a2011:20170719070800p:plain