研修会講師の打ち合わせ

【授業研究】ある研究会の研修会講師に呼んでいただきました。主に大学の先生たちの集まりです。その分野のことは全く知らないので尻込みしていたのですが、「大学での授業の方法について聞きたい」とのことでしたので、少しは役に立つかも‥と思い、お会いして打ち合わせをしました。

「アクティブラーニングと言われても何をやればよいのかわからないのですよ」との悩みに対して私は以下のようなことを答えました。

「高校等の研修会でもよく言われます。〈教え方〉に注目するより、〈学習者の学び方〉に注目すればよいのですよ」

「ほぼワンウェイの授業でも、ちよっとしたしかけで〈主体的・対話的な学び〉を引き起こすことは可能です」

「学びに注目すると〈どう教えるか〉よりも、学習者は〈どう学んでいるか〉を観察する力と、支援する力の方が大事になります」

「準備に負担のかかる授業は長続きしないからお勧めできませんね。準備に疲弊すると、授業中に観察したり支援するための集中力が低下します」

「色々やってみると、どの校種どの分野でも、〈少ない説明〉の方が効果的です。また、練習問題などの課題は〈難しい課題〉でないと効果があがりません」‥などと思いつくままに説明すると、

「いや~、今の話だけで、私はとても気が楽になりました。その話をしてください」との返事でした。

 これは私にとっては少し新しい発見でした。私が〈どんな授業をしていたか〉よりも、〈実践を通して気が付いたこと〉の方が役立ちそうだということです。この視点で話す内容をまとめた方が校種・教科に関わらず広く役立つ講義になりそうです。その意味では非常に意義のある打ち合わせになりました。

◎小林のHPはこちら。研修会講師のご依頼もこちらからどうぞ。

  →http://al-and-al.co.jp  

◎「入門2」はこちら→ https://www.amazon.co.jp/dp/4382057477

f:id:a2011:20170719070800p:plain