「小林さんの教室で起きていたことを市で起こすことです」

【授業研究】今年度から埼玉県越谷市の「自治基本条例推進会議」の委員になります。学識経験者として参加していた委員の方がお辞めになったので、「ぜひ、就任を」とAさんに進められて引き受けることにしました。
 と言っても、政治のことには全く疎い私がこのまま委員会に出席すれば頓珍漢なことを言い出しかねません。そこで、Aさんにお会いして事前にレクチャーをしていただくことにしました。Aさんは、元越谷市職員なのですが、市民を育成するには教員になる必要があると考えて、現在は公立高校の教員になっているというユニークな人です。
 レクチャーの冒頭にAさんが言ったのが冒頭の発言です。もう少し詳しく言うと次のようになります。
「日本では政治はオカミがやってくれるものという感覚です。これを本当の意味で自治体にしなくてはいけません。ちょうど、これまでの授業では生徒は先生(オカミ)の言う通りにだけしていたのと同じです。それを小林さんは高校物理授業をAL型に変えて、生徒たちが主体的・協働的に動けるようにしたじゃないですか。それと同じことを、越谷市のレベルで起こすことが、この条例が目指しているところであり、委員会の役割なんです」
 これは実にわかりやすい説明でした。そこを起点に色々な説明をしていただき、参考図書も教えていただき、再来週の委員会までに基礎知識を得ることができそうです。私が教室で起こしていたことが、地方自治のレベルでお役に立てるとは夢のような話です。新しい世界を見ることができそうです。