「発散思考と収束思考の違いがよくわかりました!」

【授業研究】「ロジカルシンキング実践」第7回。「説明が長い」との学生やSA(スチューデント・アシスタント)の意見を受けて、思いっきり説明を短縮して、長いグループワークを取り込みました。テーマは「発散思考と収束思考」。ブレーンストーミングで自由にアイデアを膨らませていく方法と、その中から目的に合わせて絞り込んでいくという、逆方向の思考技術の違いを理解させようとするものでした。
 ほとんど説明しないことへの不安はありましたが、リフレクションカードを読んでみると‥冒頭のような記述が続々。「発散思考は自由な思い付きが大事だけど、収束思考はじっくり考えたり、話し合ったりが大事」「発散思考は方向性を制限しないで自由奔放が大事。でも、収束思考はどの方向性で考えるかで全然違ってしまう」「発散思考は主観的、収束思考は客観的にとらえることが大事」などの深い気づきが多く表明されていました。
 私自身が「教え込まなくてはならない」という思い込みにとらわれていたことを思い知らされました。高校物理ではわかっていたし、実践できていたつもりでした。しかし、領域が変わり、対象が変わると、高校物理の開発当初と同じことをやっていました。ちょっと恥ずかしい気持ちと、異なる分野で同じことを体験的に発見した喜びを感じています。