一体感が会社を潰す??

【授業研究】とても面白い本を見つけました。

  「一体感」が会社を潰す
  〜異質と一流を排除する〈子ども病〉の正体〜
  秋山進著 PHPビジネス新書

 多くの会社でともに仕事をしながらコンサルティングをしてきた著者の事例は具体的でわかりやすいものです。メンタリングやU理論が示す発達段階を事実に即して示しつつ、日本社会の特性も埋め込んで見せたという感じです。
 単なる社会批判ではなく、こんな中でどう生き抜くか、どう自立・自律するかのヒントを示してあります。以下、印象的な記述を抜粋して羅列します。
・一流の人材になるために不可欠なのは「自律」期間。しかし、日本の組織では、自律すると、反抗的な「変わり者」。いったい、どうすればいいというのか?
・日本の組織は「コドモ病」。その構造は3つ。「個人がコドモ」「組織文化がコドモ」「マネジメントがコドモ」
・コドモ組織と大人組織の対比(部分 p-79)


・コドモ組織は明らかな失敗でも上司の気持ちをおもんぱかってそれをやることができない。
・一流のマネジメントの核心は「眼力」と「質問力」
・KYを恐れるな。言わないことは「不作為の罪」だ。