京都の中学校で対面研修会

f:id:a2011:20210707060925p:plain

【授業研究】久々に泊りがけで対面研修に出かけました。京都府の相楽東部連合立和束中学校です。もう6~7年の長いお付き合いです。私に自分が開発した方法が中学校でも役立つこと、組織的に取り組むと効果が大きいことなどを実感させてくれた学校です。

 前日に名古屋で仕事があったので、そのまま京都に移動して前泊。昨日は朝から学校に出かけて3コマの授業を見学し、振り返りをしました。3学年合同の数学授業などのチャレンジングな授業も見せてもらいました。若い先生たちの取り組みに興味津々でした。夜は感染防止に気を付けて、少人数・ソーシャルディスタンス・ノンアルコールで会食。楽しいひと時でした。

 遅くなったので京都に後泊。2連泊したのも久々です。楽しい体験になりました。校長先生と色々と話しているうちに秋に別の研修会に呼んでもらえるかもしれない話も出てきました。それが実現すると今年度、和束中学校にはあと2回伺うことになりそうです。これもとてもうれしいことです。

※昨年秋から継続しているオンライン連続講座の案内は以下です。
◎「みんなのオンライン職員室」はこちら→ https://minnano.online/
◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)」は
  こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4382057744/

リモート授業見学の壁と工夫

【授業研究】最近、リモートでの授業見学が私の周辺では盛んです。私がリモートで見たうえで個人的にアドバイスをすることもあれば、その動画を1週間くらいの間に皆さんに見てもらいスプレッドシートなどにコメントを入れてもらいます。それをもとに「振り返り会」もリモートで行います。

 Zoomで接続した複数の端末で授業を観察・録画すると、授業者以外は教室にしないので生徒たちは落ち着きます。また、複数画面は同時に先生の説明の様子も生徒たちの様子も把握できます。等々の様々なメリットがあります。

 しかし、最近はこれが増えてきたためにいつも私がZoomを設定して見ていることができなくなりました。そのため現場でやってもらうことにしました。すると色々な壁が出てきます。「Zoomのアカウントを学校は持っていません」「無料サービスだと3台以上は40分までらしい」「グーグルクロムでは録画できない」‥等々です。

 しかし、現場の皆さんが色々調べてくれます。色々な抜け道を探り見つけ壁を超えてくれています。全てを私が開発していくのではなく、皆さんと協働している感じが強くなってきました、これはとてもうれしいことです。チームビルディングが進む感じがします。うれしいことです。

※昨年秋から継続しているオンライン連続講座の案内は以下です。
◎「みんなのオンライン職員室」はこちら→ https://minnano.online/
◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)」は
  こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4382057744/

アイデアが膨らみます

f:id:a2011:20210705012716p:plain

【授業研究】この半年くらい新しいツールの開発と実験に協力しています。なかなか良い感じなのですが、そろそろ価格の設定をするという段階で次の問題が出てきました。当たり前のことですが価格を安くすればたくさん売れますが、高くすれば売れにくくなります。

 私はこの問題を解決するためには「多くの人たちが使えるようにする」「多くの人たちにとって役立つ機能を組込む」、更に「多くの人たちが簡単に使えて、効果を実感するような使い方を提供する」ことが大事だと感じます。

 それで土日に少しずつアイデアを書き出し始めました。すると、次々に出てきます。私が高校教諭として体験してきた多くの場面でこのツールは使えます。ただ、それにはツールに機能を付加していくことだけではなく、「使い方をセットにして提案すること」が必要です。ここは私の得意分野です。

 少しずつのつもりで書き始めたのですが、すでに3ページになっています。これは楽しいことです。先生たちの仕事を楽にして、生徒たちの学習の質を高めます。学校以外の分野での利用も広げられます。書きながら、アイデアが増えるたびに、ワクワクします。こういう仕事は私の得意分野です。

※昨年秋から継続しているオンライン連続講座の案内は以下です。
◎「みんなのオンライン職員室」はこちら→ https://minnano.online/
◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)」は
  こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4382057744/

うれしいお誘い

f:id:a2011:20210704082250p:plain

【授業研究】気が付けばもうずいぶん長いお付き合いになる会社から「新しいプロジェクトを立ち上げるので参加しませんか?」とお誘いをいただきました。この会社が持っている理論とスキルは授業改善にとても役に立ちます。学校教育に参入してほしかったのですが、これまでなかなかうまく行きませんでした。それが実現するかもしれません。キックオフのスケジュールはもちろん確保して「参加します」と返事をしました。

 私を誘ってくれている理由は私の学校教育における経験や実績に基づく「現在の私の意欲と能力」です。高校教諭を定年退職し、その後6年間の大学教員も退職し、もうすぐ69歳になる私です。一応、会社社長ですが私一人しかいない会社ですから、個人で活動するフリーランスと同じです。というか、単なる「リタイア後の高齢者」というほうがあっている気もします。

 そんな私を誘ってくれているのですが、たぶん先方は「そんなことはなにも気にしていない」のだと思います。私の年齢や立場ではなく、私の「経験とスキル」が役に立ちそうだから誘ってくれています。「LIFE SHIFT」のリンダ・グラットンの言う「生産性資産」に注目してくれているということができます。
 いずれ「定年制は消滅する」と言われています。そもそも「定年制」は「人口増加期(人口ボーナス期)」に編み出された「特殊な雇用システム」ですから、すでに「人口減少期に入っている日本」では当然のことです。そんな時代には「どんな会社にいたか」「どんな役職についていたか」「過去にどんな実績をあげたか」ではなく、「今の時代に役立つ能力を持っているか」が問われます。同時に「心身の健康」と「立場の変更に対する柔軟性」も問われます。まさにグラットンの言う「活力資産」と「変身資産」が問われるということです。

 私は若い時からどの年代の時も、どんな立場や役職にいるときも、その時々を「楽しんで」いました。その中にいることが嫌になったり、他のことをやりたくなって、それまでの在り方を大きく変えてしまうことも何回もありました。その瞬間にはある程度気持ちは揺れますが、すぐに「次の生活」を楽しみます。今もそうです。そんな私にまた楽しいお誘いをいただいたということです。楽しいことが増えていきます。人生は70年、80年では足りないですね。100歳まで楽しみたいものです。

※昨年秋から継続しているオンライン連続講座の案内は以下です。
◎「みんなのオンライン職員室」はこちら→ https://minnano.online/
◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)」は
  こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4382057744/

 

鹿児島行き中止(涙)

f:id:a2011:20210703082845p:plain

【授業研究】7/12(月)から鹿児島に行く予定でしたが、コロナ禍によりまたしても中止になりました。鹿児島修学館中学高校の皆さんになかなか会えません。ついでに熊本や鹿児島の方々にお会いしようと思っていたのですが、それらも断念せざるを得ません。

 残念ではありますが、最近の東京や首都圏のリバウンドを見ると当然という気もします。実は先月1回目のワクチンを接種した時に2回目の予約は7/11(日)にしていました。しかし、接種後の副反応は予想以上に大きかったので、鹿児島行きを優先して予約日を変更しようとしていました。が、行けなくなったので、この日に接種しようと思います。ワクチン接種が早めに終了するという点ではよかったのかもしれません。

 「お会いできるかも」と期待させていた皆さん、申し訳ないです。次の鹿児島行きの予定は10月末です。その時にはお会いしたいものですね。

※昨年秋から継続しているオンライン連続講座の案内は以下です。
◎「みんなのオンライン職員室」はこちら→ https://minnano.online/
◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)」は
  こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4382057744/

講師依頼が増えたかな?

f:id:a2011:20210702065319p:plain

【授業研究】昨日(2021/7/1)は4つのオンライン会議でした。内容は動画で見た授業の振り返り、業務提携している研究に関する打合せなどですが、そのうちの1つは「研修会の打合せ」でした。初めての学校なので色々なことを聞いて、リクエストにこたえる内容にどうするかを考えます。ここでイメージができると、私の頭の中では半分以上は「できた!」という気分になります。

 その打ち合わせの合間を縫ってメールチェックをしていると、某県からアドバイザーとしての契約の依頼がありました。以前にそんな話が出てはいたのですが、年度途中でもあるしなかなか予算の出所が難しいだろうと思っていました。これはうれしいことです。詳細をきかなくてはと思っています。

 更に別の組織から研修会講師依頼のメール。「打合せ」のリクエストが入っているので「Zoomでやりましょう。空いている時間は‥」と返信するとすぐに「〇〇が良いです」と回答がきます。なんと翌日にセットできました。最近は初対面の方との打ち合わせもZoomで、それもその日のうちや翌日にできるようになったのもうれしいことです。

 ふと気が付くと最近、講師依頼が増えてきた気がします。大学に所属している時には「大学教授」ということで依頼が多かった気がします。その職を辞して個人の立場になってからは、コロナ禍の影響もあり講師依頼はだいぶ減っています。その分、時間のかかる仕事をオンラインでやっているので、それはそれは忙しくて楽しいのです。なのでぼんやりしていたのですが、確かに講師依頼が増えてきています。これもうれしいことです。

※昨年秋から継続しているオンライン連続講座の案内は以下です。
◎「みんなのオンライン職員室」はこちら→ https://minnano.online/
◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)」は
  こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4382057744/

授業改善指導の場はようやくできた?

f:id:a2011:20210701055741p:plain

【授業研究】最近は毎日のように色々な学校の先生たちの「生の授業(=普段の授業=研究授業などの特別な授業ではない)」を見せてもらい、そのあとにフォローアップの面接指導をしています。対象は主に小・中・高校。全教科です。

 背景には遠隔地の授業を簡単に見ることができるようになったことがあります。昨年編み出したZoomに接続した複数台のPC(orタブレット)を教室に置いてみる方法は、比較的簡単に準備ができ、教室には授業者以外は不在になり、録画を共有できる等々の利点があります。

 このおかげで毎日たくさんの授業を見ます。そのフォローアップもZoomを使うので、空き時間や放課後を利用して簡単に行います。従って、同じ先生の授業を続けて見ることも簡単になってきました。これでようやく授業改善の具体的な指導方法を研究する第1歩が整ったという気がします。

 私の空手の恩師は「指導者は自分一人では指導者になれない」とよく言っていました。「指導する相手が必要だ」ということです。空手はその相手がいれば、その場で「やってみろ」と言って、基本でも型でもやらせてみればすぐに技の良し悪しがわかります。いくつかアドバイスして翌週にでもまた見てやれば「良くなった」「まだ駄目だ」などの指導ができます。

 これに比べると「授業者の指導」をするのはかなり難しいことです。「授業をやれ」と言ってもその人ひとりではできないからです。更に主に教室で行われるのが授業ですから指導する人は教室に出かける必要があります。これは同じ校内にいてもそう簡単ではありません。自分の授業もあるし、他の仕事も抱えていますから、1時間誰かの授業を見続けるのは困難です。これが他校、他県となるとほとんど不可能です。他県の人の授業を継続指導できるわけがないのが現実でした。

 前段で述べた方法はそれらを解決できる方法です。これは「ようやく授業改善指導の場ができた」ということなのだと感じます。35歳で教員になった私はここで「自分自身の授業改善の場」を持つことができました。そして55歳の時(2007年)に自分の物理授業の大改革に取り組んで成果をあげました。現場があったおかげです。

 それから14年たった現在(2021年)、ようやく「授業改善指導の現場」を持つことができたようです。55歳の時の経験を私は昆虫記で有名なファーブルとつなげていました。彼が本格的に昆虫観察をするための満足のいくフィールドを得たのは56歳の時だからです。当時も今も私が授業改善を「55歳で始めたのは凄い」と言ってもらうことは多いのですが、それほどのことでもないということです。ファーブルは91歳でなくなるまで研究し続けていたようです。もうすぐ69歳になる私ですが、時代の違いを考えると私にはまだまだ時間があります。ようやく研究の場ができたのですから、これから本格的な研究を積み重ねたいものです。

※昨年秋から継続しているオンライン連続講座の案内は以下です。
◎「みんなのオンライン職員室」はこちら→ https://minnano.online/
◎「アクティブラーニング入門3(小林昭文著/産業能率大学出版部)」は
  こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4382057744/