【授業研究】アドラー心理学を日本人以外がどう書いているのかを知りたくて読み始めました。「初めてのアドラー心理学(アン・フーパー(著),ジェレミー・ホルフォード(著),鈴木義也(訳)/一光社)」
で、共同体感覚についてわかったことをメモしておきます。
「共同体感覚」の英訳は「social interest(社会的関心)」は不正確だという意見がある。アドラーの伝記作者ルイス・ウェイは原語の「Gemeinschaftsgefühl」に対する感じは「社会」とう語が示すより広いものである。それは人間の共同体だけでなく、全生命に及ぶ関係の感覚を含むものであり、それゆえ、アドラーの全体性の概念が最もよく表現されたものである」と言っている。(p-91)
ハンス・アンスバッハーは「他者に対する関心のみならず、他者の関心に対する関心」と言っている。(p-92)
アドラーは共同体感覚を同一化や共感にたとえ、共同体感覚は「相手の目で見、相手の耳で聞き、相手の心で感じることだ」と言っている。(p-91)
ついでに。アドラーはトロツキーと友達だったし、妻のライサ・エブスタイン・アドラーはトロツキー主義者だったとのこと。