「答えのあるものは講義で済ませていた‥」

【授業研究】あるセミナーのリフレクションカードにあったコメントです。

「今までは答えのない問いへのディスカッションばかり行っていて、答えのあるものは講義で済ませていました。しかし、今日の授業体験で答えにたどり着いたときの喜び、『わかった』という感覚は重要であると気づきました」

 この方はたぶん「答えのない問いに子どもたちを向かわせることが大事」だととらえていたのだと思います。それを基にして、「答えのある問いは不要」、或いは教科書の内容は「講義で教えるもので話し合いにはなじまない」とお考えだったのだと思います。この考え方で行くと、基礎基本、習得型の授業は「講義」中心になってしまいます。この種の理解は多いのではないかと思います。

 私は基礎基本を生徒たちが、自ら調べ、質問したり教えたりしながら理解していくプロセスの方が理解が早く定着も深く、その上、「主体的・対話的で深い学び」も実現すると理解しています。その基盤があれば、やがて「答えのない問い」に向かう力もついてくると思っています。

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