5月セミナーについて(6)

【授業研究】5/12(土),13(日)に行うセミナーについて解説しています。一方では「入門講座」を求めている個人や学校がたくさんあると想像していますが、他方では「授業改善の意義を深く考える」ことも必要だと感じている人も多いことが、今回のセミナーを考える端緒になりました。

 今日のテーマは参加者に対する条件です。案内では次のように提示しています。

◆このセミナーをお勧めする主な対象
次のような皆さまに、ぜひお勧めします。
(1)現場を持っている人
(2)立場や年齢・経験等に関わりなく、授業改善を、現場で、協働的に起こしたい人
(3)授業改善をあくまで生徒中心に進め、それに社会的意義を重ね、

 その過程そのものが生徒の成長を促し、さらに自身の変容を導き、

 豊かな人生を築く活動につなげたい人

 

 こんな条件を付けると参加者が減るのではないかという不安はあります。しかし、セミナーの質を高め、このセミナーが現場を変える力になり、そのプロセスを通して参加者が更に学びの場を広げ成長できる構造にしたいという私の強い思いを反映させてもらいました。それぞれの項目について解説します。

(1)「現場を持っている人」

 授業者として少なくとも1年以上の経験を持っている人でないと今回のセミナーにはついてこれないと思っています。授業だけを担当する講師としてだけの経験ではなく、担任や分掌・部活動顧問などの経験も持っている方の方が良いと思っています。

 その理由は「現場を体験した人でないとわからないことがたくさんある」と感じているからです、同時に「このセミナーでの学びを現場に持っていくという目標のない人」には役立てようがないと感じているからです。

 とはいえ「現場」の定義は参加者の皆さんにお任せです。例えば、管理職の立場にある人が管理職を「現場」ととらえるかどうかは、その人の意識と活動実態によると思うからです。

(2)「立場や年齢・経験等に関わりなく、授業改善を、現場で、協働的に起こしたい人」

 ここは(1)の説明からご理解いただけると思っています。「セミナーで学ぶ」「セミナーに参加して学んでいる気になる」のではなく、「現場こそが重要な学びの場」と私はとらえています。セミナーはその学びを振り返ったり、計画を見直したりする場でしかないと思っています。また、現場で「主体的・対話的な学び」をする人に来てほしいと思っています。授業改善は現場の生徒たちや現場の先生たち=仲間ととともにしかできないことだと感じています。

(3)「授業改善を‥‥豊かな人生を築く活動につなげたい人」

 授業改善を「生徒中心」「現場中心」に進めてほしいと思っています。「一将功成りて万骨枯る」ではダメ、現場で浮いてしまう活動もダメ、自分を犠牲にする活動もダメ‥と思っています。自らの仕事量を減らして授業改善の成果を上げ、そのプロセスを通して自分自身の人生をさらに豊かにすることに繋げようという意欲のある方に来てほしいと思っています。

 全くずうずうしい条件づけだと思っています。「それでも良い」「それだからよい」と感じる方にご参加いただきたいと思います。(この項終わり)

◎5/12(土)13(日)にセミナーの詳細はこちら。こくちーずです。↓

 ・2018年5月12日(土) 16:00〜20:00→http://www.kokuchpro.com/event/ALK0512/

 ・2018年5月13日(日)10:00~16:00→http://www.kokuchpro.com/event/ALK0513/

◎以下はチラシです。

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◆このセミナーをお勧めする主な対象
次のような皆さまに、ぜひお勧めします。
・現場を持っている人
・立場や年齢・経験等に関わりなく、授業改善を、現場で、協働的に起こしたい人
・授業改善をあくまで生徒中心に進め、それに社会的意義を重ね、その過程そのものが生徒の成長を促し、さらに自身の変容を導き、豊かな人生を築く活動につなげたい人