鳥取県へ移動

【授業研究】午前中の大学での授業を終えて、翌日の研修会に備えて鳥取県倉吉市に移動しました。飛行機は少し遅れたのですが、鳥取空港から倉吉行きのバスは待っていてくれます。このサービスはとてもうれしいものです。
 今回は2泊するので「三朝(みささ)温泉」に泊まることにしました。かなり以前にも倉吉に来た時に、こちらの先生のおすすめでこの温泉を予約してもらいました。今回は、秘書のYさんにお任せ。で、タクシーを降りてみると、何となく見覚えのあるエントランス。「まあ、温泉旅館は似たようなものかも‥」と思いながらチェックイン。
 部屋にも何の記憶もなく、早速、温泉につかろうと大浴場に行っても、記憶にはないので、「やっぱり初めての旅館かな〜」と思っていました。他の客は誰もいないので、のんびり浸かって、露天風呂に移動してびっくり。ここは鮮明に記憶がありました。「あ、やっぱり前に泊まった旅館だ!」とようやく理解できました。露天風呂には明確な記憶があり、エントランスにはうっすらと記憶があり、他は全く記憶していませんでした。
 まあ、記憶なんてそんなものだろうと思います。私にとっては楽しい体験でした。ちなみに、「鳥取県に行った」という記憶それ自体がすっぽりと抜け落ちてしまう(それも最近の出来事に対して)ような場合は「アルツハイマー」を疑う必要があるとのことです。昔読んだ夏木静子作「白愁のとき」に書いてありました。この小説は解説で精神科医が「医学生の教科書にしたいくらい正確な描写」と絶賛しているほどです。