【授業研究】物理教育の方法を研究しているグループの研究会に参加させてもらいました。埼玉の物理の先生達が多く参加されています。埼玉の物理教育をリードしてきたセンパイのPさんとQさん、採用は私と同期だけど私より若くて優秀なRさん、そして他県の高校教師や大学の教員など多彩な顔ぶれです。
この研究グループはアメリカの物理教育の理論書を翻訳し、その方式を日本でも展開できるようにしようと様々な活動をしています。その活動の中で、教師のファシリテーションの重要性を理解し、私の実践に目を留めてくれました。
ファシリテーションが必要なことはわかるけど、どうしても教師は教えこみたいし、若い先生達にファシリテーションを教える時間もない‥と議論が続きます。そんな中で私に問われたのが冒頭の質問でした。「小林さん、ファシリテーションを簡単に学ぶ方法はない?」
「時間をもらえばできるようにしますよ」と私は答えてしまいました。正直なところ、具体的なプログラムがあるわけではありません。でも、少しのアイデアはあります。それ以上に、これは必要なことだと感じました。何もファシリテーションの専門家を養成する必要はないのです。自分の専門分野の授業を少し変え、授業を継続しながら生徒達が学び方を変えていくきっかけをつくりだし、そのあとは教師が生徒と共に学習・成長していける方法をつくればよいのだと思っています。
それは無謀なことではないと思っています。なぜなら、私自身がそうやって学んできたからです。新しい課題が見つかりました。しばらく、この課題にも取り組んでいきます。研究会のみなさん、ありがとうございました。