「明日から生徒がしゃべったり、立ち歩いたりしてもOKです。批判しません」

【雑感】某高校の研修会の最後、Q校長先生が全体に向けてこう発言しました。研修会テーマは「AL型授業入門」でした。当初、90分間の依頼に困っていたのですが、結局は2時間半近くを調整していただきました。放課後の一部の授業をカットしてまで時間を確保していただいたことにも感激しました。
 短い授業体験から質疑応答へと進み、質疑応答は1時間以上に及ぶ盛り上がりでした。Q校長は言います。「最初の小林さんの説明ではあちこちで居眠りしそうな人もいたのに、物理の授業に入ったらみんな目が覚めたよね。そのあと質疑応答も誰も寝ない。すごいね。小林さんが言うように、しゃべったり、立ち歩いたりすることが効果的なんだと感じました。これまで、授業中に教室を見て回って、生徒がしゃべったりしているのを見て注意したこともあったけど、これからは言いません。どんどん、アクティブラーニング型の授業をやってみてください」
 これはすごい、とびっくりしました。なかなか、ここまで即断即決できる校長はいません。しかし、こう言ってもらったら、現場の先生達は心強いものがあります。「教員が動き出しても、校長がアクセルを踏むかブレーキを踏むかで、学校全体の動きは大きく違ってしまう」と以前に書きました。Q校長は最高のタイミングでアクセルを踏んだと感じました。今後の発展が楽しみな学校がまた1つ増えました。