6年前の物理室よりはきれいにして後任へ引き継ぎます

【雑感】昨日、軽音楽部の顧問として1日付き合いながら、物理室の退職前の最後の掃除を済ませました。少しばかり感慨にふけりました。思い出を2つ記します。1つは着任して初めて物理室に入ったときにあまりもの惨状に呆然としたことです。
  準備室は「きれいに空っぽ」。本一冊、紙一枚、ない状態でした。まあ、きれいといえばきれいですが‥。そして物理室(物理実験室)に入ると「おばけ屋敷?!」。がらくたと埃の山。締め切ったままの暗幕を開けようと触ると、ぼろぼろと崩れて埃が舞い上がります。気を取り直して棚の中の実験道具を眺めると「昭和三十年代?!」のラベルが続々。2日かけて調べてみると、使える実験器具は皆無!。前任者とは会ったこともないのですが、「変わり者」のエピソード満載の人物でした。忘れられない思い出です。
  もうひとつは、「新しい授業」を作ってきた場所としての楽しい思い出です。前任校から借りてきたプロジェクターから数えると3台目のプロジェクターは高性能。実体投影機、大画面の液晶テレビ等も揃えました。校長の鶴のひと声で揃った3台の可動式ホワイトボードは授業中も、放課後も大活躍でした。今にして思えば、この物理室だったから、今の授業を発想できたことが多々あります。そして何より越ヶ谷高校の生徒諸君だったからこそ、受け入れてくれて、一緒に創って行くことができました。感謝感謝です。
  最後に、先生たちに感謝です。一部の批判的な意見は当然のことですが、それ以上の理解と支援をしてくれた先生たちのおかげで潰れずに済みました。他校での悲惨な実例を多く知っているだけに私はラッキーだったと感じています。
  この恩返しは、これからの活動で。ここで生まれた「新しい授業」を日本中に広めたいものです。可能であれば、世界に向けて提言したいものです。