久々に弁証法を考える

【授業研究】私の思考基盤は唯物論弁証法にあります。物理と空手を通して若い時に学び鍛えました。すでに「弁証法」という言葉そのものが若い人には通じなくなっているようですが、私にとっては授業改善を考えるうえでとても役に立ってきた「科学」です。

 これを8/3(金)に仙台で開かれる産能大主催「授業力向上フォーラム」の分科会て取り上げます。その資料作りのために先週末は久々に弁証法の本を取り出して読みふけりました。改めて、この考え方を皆さんに知らせたいものと強く感じました。

 この分科会では、対話(ダイアローグ)、ロジカルシンキング、そして哲学などにつながる基礎としての弁証法を紹介し、授業改善の中で私が弁証法をどう使ってきたのかを解説しようと思っています。「哲学なんて知らない」という人のために昼休みにランチを食べながら「哲学の基本のキ」もやろうと思っています。

 当初予想よりも多くの人が応募してくださっているので、定員を超えて受け付けています。興味のある方は以下からお申し込みください。

◎授業力向上フォーラム(仙台)

 ・日時 2018年8月3日(金)
 ・会場 太白区文化センター(楽楽楽ホール)&太白区中央市民センター

  ※私が担当する分科会は以下です。

  10:30~14:00(途中昼食休憩)

  【授業改善に役立つロジカルシンキング弁証法、アクションラーニング、

   コルブの経験学習理論など~】 小林昭文(産業能率大学 教授) 

   ※詳細はこちら↓

   http://www.sanno.ac.jp/exam/teachers/forum_sendai2018.html

 ◎9/23(日)みくに出版主催セミナーの案内はこちら。

 ・日時 2018年9月23日(日) 10:30 - 16:00
 ・渋谷区恵比寿西2-3-14 みくに出版セミナールーム  

  https://www.facebook.com/events/1238780612931513/

◎新刊(7/1発売)のアマゾンはこちら↓

 https://www.amazon.co.jp/dp/4866141077/ref=sr

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◎小林のHPはこちら。研修会講師のご依頼もこちらからどうぞ。

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授業者・担任・ミドルリーダー・管理職‥

【授業研究】ある打合せの中で、学校の先生たちに必要なことは何?という話題になりました。そのことがきっかけになり考えていることです。

 臨教審(1984年)以降、スクールカウンセリング、キャリア教育などが学校に入ってきました。「〇〇教育」は100種類もあるらしいと聞いたこともあります。しかし、これらは「教科授業」の外で行われてしました。その結果、教科授業は明治時代とほとんど変わらない授業が続けられてきました。

 ところが、新学習指導要領の「諮問」で「アクティブラーニング」の言葉が出現したとたんに、教科授業の「カタチ」を変える運動がブームのように広がりました。関連書籍は百種類も出版されたと伝えたテレビ番組もありました。

 これにより、まるで今回の学習指導要領は「教科授業のカタチを変えること」に主眼があるような雰囲気になっています。これは「アクティブラーニング」という言葉の魔力だったかもしれません。文科省はそのことばを避けて「主体的・対話的で深い学びの実現」を総則の中核に盛り込みました。これは教科授業のみならず、全ての学校教育活動の見直しを求めていることのはずです。普通に考えるならば、授業者としてのみならず、担任、部活動顧問、進路指導、生徒指導等々の分野でも見直しが必要なはずです。

 年代や立場別にみるなら、初任者・中堅、ミドルリーダー、管理職、再任用、常勤・非常勤講師などのそれぞれの育成方針も見直すべきなのだろうと思います。しかし、ほとんど話題になっていない気がします。これまで話題にならなかった教科授業のカタチを変えることだったのに、突然「そこだけ」が注目されていることは極端に行き過ぎているような気もします。

 もう少し教師の仕事全般を見直したり、必要なスキルの洗い直しやトレーニングメソッドを開拓したりすることが必要な気がします。更には、「教師」の成長、「教師」の育成、などをもう一度根本から考えていきたいと思います。そこには教師自身のキャリア形成を「100年人生」に合わせて設計し直す必要もあると思っています。この夏休みにじっくりと考えたいと思います。

◎9/23(日)みくに出版主催セミナーの案内はこちら。

 ・日時 2018年9月23日(日) 10:30 - 16:00
 ・渋谷区恵比寿西2-3-14 みくに出版セミナールーム  

  https://www.facebook.com/events/1238780612931513/

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黙認することの責任

【授業研究】ずいぶん前のことです。ある授業研究会に参加した時に、「指導者・リーダー的立場の人がそれをやってはいけない!」と強く感じたことがありました。

 研究会がほぼ終盤になり、参加者が個々に感想を話し出した時のことです。指導者の授業に傾倒して現場で実践しているけど、うまくいかないことがあるとか、周りから馬鹿にされることもあると愚痴る‥発言が少し続きました。ずいぶん前のことですから、当然だったかもしれません。

 そのうち、新任の若い先生が「管理職に『そんな授業はやめろ』と言われましたが、私はリーダーを尊敬しているので、誰が何と言おうとめげません!」と涙ぐみながら発言しました。それに呼応して、別の若い人も「私も反対に負けません!」と叫びました。周囲の人たちが「そうだ。校長なんかの言うことは聞くことはないんだ!」「いいぞ、頑張れ!」という声が続き、拍手が起こります。

 若い人たちが愚痴ったり、不満を噴出させる機会があることはそれほど悪くはないと思っています。ただ、指導的立場にいるリーダーの態度は気になりました。一連の動きを見続けながら、リーダーはひとことも発しませんでした。

 これは「黙っている」ことで、「管理職の言うことなんか聞くな!」を黙認し、肯定していることになります。下手をすると、センパイたちに拍手されて、「リーダーにもほめてもらった」と誤解する人も出て来るかもしれません。ここは「いえいえ、私の授業が正しいと思ってくれることはうれしいけれども、管理職に反対するのはあまり良いとは言えません。まずは指示に従うことです。力をつけ、理解をしてもらう努力をして、新しい授業に挑戦してくださいね」などのコメントを言うべきだと、私は思っています。

 ちょっと前に、似たような場面に遭遇したので思い出しました。

◎9/23(日)みくに出版主催セミナーの案内はこちら。

 ・日時 2018年9月23日(日) 10:30 - 16:00
 ・渋谷区恵比寿西2-3-14 みくに出版セミナールーム  

  https://www.facebook.com/events/1238780612931513/

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新刊と「入門2」が連続順位

【授業研究】おかげさまで新刊の売り上げは好調です。それに刺激されるように「入門」「入門2」の順位を上げています。昨日は学習指導の分野で「入門2」が41位、新刊「すぐできる!」が42位と連続で並んでいました。記念写真です。

 「入門」は発売から3年、「入門2」は発売から1年がたちました。まだまだ売れ続けていることはとてもうれしいことです。「入門3」執筆中の私にはとてもよい励みになります。これからも、よろしくお願いします。

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◎9/23(日)みくに出版主催セミナーの案内はこちら。

 ・日時 2018年9月23日(日) 10:30 - 16:00
 ・渋谷区恵比寿西2-3-14 みくに出版セミナールーム  

  https://www.facebook.com/events/1238780612931513/

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9/23(日)セミナーのご案内

【授業研究】「主体的・対話的で深い学びをどう実現するか 必要不可欠な対話スキルを身につけ、問題点を理解する」というテーマでセミナーを開きます。日時、会場等は以下の通りです。

◎日時  2018年9月23日(日) 10:30〜16:00

◎会場  みくに出版セミナールーム

 主眼は「対話スキル」のトレーニングです。私たち授業者自身が「対話のスキル」を身に付け、「対話の効果」を実感していなければ、子どもたちに対話的な学びを伝えることはできないと考えているからです。

 私は授業改善に取り組む前に、カウンセリングのトレーニングを10年程度かなり専門的なレベルで受けてきました。それと並行して、埼玉県立総合教育センターのカウンセラー養成講座の指導も長年にわたって担当してきました。これらのカウンセリングのトレーニングは「対話のトレーニング」と言えるものを多く含んでいます。

 そこで今回はカウンセリング、コーチング、アクションラーニングなどに含まれている「対話のトレーニング」と言える方法を取り込みながら、参加する皆さんに効果を上げる対話のコツをつかんでもらおうと思います。その基本は「聴き方」「話し方」です。それらは直接、授業者が子どもたちの発言をどう聴き、どう返すかに役立ちます。更にグループでの話し合いのスキルについても学びます。これが子どもたちのグループワークを見る目を養うことに繋がります。

 どうぞ、以下のページからお申し込みください。

https://www.kokuchpro.com/event/ALKT0923/

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山梨県立日川高校に伺いました

【授業研究】標記の高校に伺いました。行って校長先生にお会いするまで、以前別の高校に呼んでいただいたときの校長先生であることに気が付きませんでした。迂闊(汗)。

 「前任校での講演が良かったから、去年転勤してから小林さんの授業パターンをみんなに勉強してもらって、授業改善を進めています」とのこと。近隣の学校にも声をかけていただき、多くの方がお集まりでした。

 3時間の研修の後に懇親会。これも授業改善についての質疑応答が続きます。校長先生のリードで、多くの先生たちが実践しているので、質問が具体的です。こういうやりとりは私も楽しくなります。また来年も呼んでくださいねとお願いして帰ってきました。楽しみな学校です。

◎9/23(日)みくに出版主催セミナーの案内はこちら。

 ・日時 2018年9月23日(日) 10:30 - 16:00
 ・渋谷区恵比寿西2-3-14 みくに出版セミナールーム  

  https://www.facebook.com/events/1238780612931513/

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都立冨士森高校に伺いました

【授業研究】かなりタイトな移動計画を立てていたのて、乗り換え駅では走ることになってしまいましたが、無事に予定通りに到着。さて始めようとしたら‥資料がない!

 色々な資料はメール添付で送ってあったのですが、何かの手違いで印刷してありませんでした。仕方がないので、資料なしで始めることにして、資料は急いで印刷してもらうことにしました。こんな事態はたぶん初めて‥‥。かなり焦ります。

 それでも参加してくれていた先生たちが前向きに参加してくれたので、何とか無事に研修会を進めることができました。ある先生がすごい授業を実践していたので、資料をくださいとお願いしました。実は昨日の埼玉県立いずみ高校でも精力的に取り組む先生と出会い、協働しようとと話をしました。

 なんとなく‥ですが、最近、新しい仲間ができそうな予感があります。授業改善が新しい段階に入ってきていることが背景にありそうな気もします。その中で、私は何をするべきなのか‥この夏はゆっくり考えたいものです。

◎9/23(日)みくに出版主催セミナーの案内はこちら。

 ・日時 2018年9月23日(日) 10:30 - 16:00
 ・渋谷区恵比寿西2-3-14 みくに出版セミナールーム  

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