【授業研究】ずいぶん前のことです。ある授業研究会に参加した時に、「指導者・リーダー的立場の人がそれをやってはいけない!」と強く感じたことがありました。
研究会がほぼ終盤になり、参加者が個々に感想を話し出した時のことです。指導者の授業に傾倒して現場で実践しているけど、うまくいかないことがあるとか、周りから馬鹿にされることもあると愚痴る‥発言が少し続きました。ずいぶん前のことですから、当然だったかもしれません。
そのうち、新任の若い先生が「管理職に『そんな授業はやめろ』と言われましたが、私はリーダーを尊敬しているので、誰が何と言おうとめげません!」と涙ぐみながら発言しました。それに呼応して、別の若い人も「私も反対に負けません!」と叫びました。周囲の人たちが「そうだ。校長なんかの言うことは聞くことはないんだ!」「いいぞ、頑張れ!」という声が続き、拍手が起こります。
若い人たちが愚痴ったり、不満を噴出させる機会があることはそれほど悪くはないと思っています。ただ、指導的立場にいるリーダーの態度は気になりました。一連の動きを見続けながら、リーダーはひとことも発しませんでした。
これは「黙っている」ことで、「管理職の言うことなんか聞くな!」を黙認し、肯定していることになります。下手をすると、センパイたちに拍手されて、「リーダーにもほめてもらった」と誤解する人も出て来るかもしれません。ここは「いえいえ、私の授業が正しいと思ってくれることはうれしいけれども、管理職に反対するのはあまり良いとは言えません。まずは指示に従うことです。力をつけ、理解をしてもらう努力をして、新しい授業に挑戦してくださいね」などのコメントを言うべきだと、私は思っています。
ちょっと前に、似たような場面に遭遇したので思い出しました。
・日時 2018年9月23日(日) 10:30 - 16:00
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