板橋区立板橋第四小学校に伺いました

【授業研究】板橋区教育委員会の研修会がきっかけになり、2回目の訪問です。今回は1年生と3年生の授業を見学し、その後の研究協議を見せていただき、簡単な講評を行い、終了後に授業者や研究主任、管理職と話をしてきました。

 以前は小学校の授業を見るのは苦手だった私ですが、昨日は自分自身が慣れてきたことが自覚できました。特に小学1年生の授業を見ながら、児童の反応を全体・グループ・個人に分けて観察することができました。それらを効果的にしている授業者の活動もよく理解できました。また、うまく行かないところはグループワークの構成ではなく、授業者の基礎スキルの問題であることも把握できました。それを改善する方法もすぐに理解できました。

 これらから理解できたことは、小学1年生の授業でも私が考えている授業改善の方法はほとんど同様に適用できるということです。これで小中高校、専門学校、大学初年次くらいまでは、かなり自信をもって理解できるし、アドバイスもできそうです。

 同時に「対話スキル」については、アクションラーニングを中心とした対話の方法が小学校でも必要であるし、役に立ちそうであることも、6年生の授業を見て理解できました。これらの発見はとても楽しいことでした。

 この学校の先生たちには、来年発行する拙著の作成にも協力していただけるようにお願いして快諾を得ました。「対話スキル」についても研究しようという話で合意できました。ありがたいことです。御礼申し上げます。

 越ケ谷高校の物理授業という特殊な事実を徹底的に掘り下げ続けてきたことが、かなり本質に近づいていたから一般化できるのだと自信を持つことができました。抱えている3冊の著作を本格的に執筆するタイミングで、この理解に達したことはとてもうれしいことです。12月からは本格的な執筆を始めます。ワクワクしてきました。

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みくに出版主催のセミナーの詳細は以下です。

★「入門講座1」2017/11/11(土) 16:00~19:00 東京・恵比寿

  「こくちーず」はこちら→ http://www.kokuchpro.com/event/ALK1111/

★「入門講座1」2017/11/12(日) 13:30~16:30 東京・恵比寿

   「こくちーず」はこちら→ http://www.kokuchpro.com/event/ALK1112

横須賀市立横須賀総合高校に伺いました

【授業研究】標記の高校に伺いました。今年度からこの学校の授業改善をテーマとした研究のスーパーバイザーに就任しました。2017年度から2020年度までの4年間の任期です。昨日は横須賀市教育課程研究会があり、そこで初めて全日制・定時制の先生たち全員の前でご挨拶しました。

 「私の強みは「新しい授業」を編み出し、定年退職までの6年間その授業を実践し続けたことです。6年間で約2000回の実践を積み重ねました。その強みを活かして、お一人お一人の授業改善の具体的で実践的な支援・アドバイスをしていきたい」とご挨拶しました。短めの講義の中でも、終了後も質問をいただきました。「やる気になりました」「自分の授業の悩みが解決しそうです」との声もいただきました。ありがたいことです。

 「総合的な活動の時間」=キャリア教育をテーマとしている授業の問題点の解決にも、私が現場で研究してきた方法が役立ちそうです。更に、控室で授業見学の合間に、県や市の指導主事の皆様と話していると、キャリア発達理論や新しい組織論やリーダーシップ論に話題が飛びます。それらの話に「役に立つ」と喜んでいただきました。これらのことも整理しながら、みなさんにお伝えしていくことも大事だと感じました。

 大学のある自由が丘からはさほど遠くはないので、ちょくちょく出かけることができそうです。できるだけ時間を調整して、現場に行き、現場で実践的な研究をアドバイスをして行こうと思っています。皆様、よろしくお願いします。

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静岡県立藤枝西高校に伺いました

【授業研究】昨年に続き2回目の訪問です。昨年の研修会がきっかけで多くの先生たちのチャレンジが始まっていました。前回、入門講座をやっているので、今回は生徒向け授業を見てもらったうえで、「振り返り会」を体験してもらうことにしました。

 質問は、大半が実践している先生たちだから出てくる問題ばかり。それらは大半が私も経験し、乗り越えてきたものなので、説明するのも楽しくなります。また、転勤してきたばかりで、チャレンジできないでいる先生から、「どうすればよいだろうか?」との質問もいただきました。これは以前にも別の学校で出た質問です。同様の回答をしました。→http://a2011.hatenablog.com/entry/2017/10/13/053249

 転勤した学校で多くの先生たちが実践していると戸惑う先生たちは少なからずいると思います。その先生たちのプレッシャーも大きいのだと思います。これまでの形式を変えることなく、「主体的・対話的で深い学び」を実現する授業を始めるのにはこの方法はとても良い方法だと思っています。お試しください。

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考え続ける楽しさ

【授業研究】オフの日曜日でしたが1日部屋にこもって、研修会講師の資料作りを続けていました。その中には前日の土曜日に放送された「先に生まれただけの僕(日本テレビ)」の動画を研修会資料用に編集する作業も含まれていましたが‥。

 いつもなら、くたくたになりそうなのに、昨日は調子よく長時間にわたって作業と考えることを続けることができました。連日のように続く研修会講師ですが、一つ一つは目的や対象が異なるので、色々と考えます。調べます。この繰り返しは少しずつ頭の中が整理されていきます。

 一時、体調が悪くて元気をなくしていたのに、最近は身体の調子がよく、アタマの働きも良いのを実感します。この調子を維持すべく体調管理に気を付けていきたいものです。

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都立町田高校に伺いました。

【授業研究】大歓迎を受けました。校長先生からは絶賛してもらいました。

「入門1は一気に1日で読みました。感動しました」

「先生たち全員分を購入して配りました。今年度転入の先生にも購入配布しました」

「昨年は日程調整できずとても残念でした。今年ようやく実現しました」

「今年(今日)の講演は時間が短かった。来年もぜひ!」

 ありがたいことです。中心で活動している先生たちの熱心さにも感動しました。メールや電話での事前打ち合わせも、丁寧な打ち合わせができたおかげで、私の考えも一歩進みました。更に、今日見せていただいたイベントや、意見交換でも色々なことが見えてきました。

 更にさらに。懇親会でも盛り上がりました。評価のことではベテランの先生と意気投合できました。私の考えに少し自信が持てました。倫社の先生とはカントとヘーゲルマルクスの話で盛り上がりました。「主体的な学び」の哲学的な基礎をヘーゲルアドラーに置きたいと思っている私の大きな安心になりました。

 授業改善をテーマとした研修会講師を務めること、そこで多くの現場に関われること、現場の先生たちと〈まるで同僚のように〉意見交換ができること‥最近の私には改めてこの活動に意欲的になれる出会いが増えてきました。

 あと数ヶ月で3冊を書きますが、その意欲が高まります。講師に呼んでもらえて、元気にさせてもらっている感じです。ありがたいことです。皆様、ありがとうございました。

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海外に進出するかも‥

【授業研究】驚いたことに海外で主に日本人向け英語教育活動をしている会社の方の訪問を受けました。「アクティブラーニングを取り入れたい‥」という漠然とした話でした。私は英語が苦手だし、あまりお役に立てそうにないと思いながら、お会いすることにしました。

 ところが、話し合っていくうちに「ある方法」に思い至りました。私がこれまでやってきたことや知っていることを応用するとユニークな英語教育ができるかもしれないのです。更に、別の方に相談してみると、一般的な日本人向けというよりも、学校でこれから英語教育を担当する人に役立ちそうだというアイデアもいただきました。

 私がやってきたことが色々なところに展開していきます。高校物理での実践が、高校の全教科に広がりました。中学校や小学校にも広がりました。専門学校・大学・高専等にも広がりました。それが海外にも広がるかもしれません。

 私は海外の高校物理を現地の生徒たち相手に私の方法で教えてみたいと「野望」を持っています。でも、私のお粗末な英語力ではとうてい叶わないと感じていました。何より、そんな機会はありえないと思っていました。その諦めかけていた「野望」に改めて火が付きそうです。

 ぼんやりした話ですみません。半年~1年くらいでうまく行けば、この顛末をブログで紹介できると思います。お楽しみに。

◎「先に生まれた僕」(日本テレビ、土曜日、22:00~)で私の本が紹介されました。今日はそれに続く放送日です。さて、どんな展開になるか楽しみです。

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「パワポにしたら説明が増える?」ワンポイント・アドバイス(3)

【授業研究】最近、授業でパワポとプロジェクターを使う人が増えました。学校に機材が増えてきたのもよい効果をもたらしているようです。私が10年前からパワポを使い始めた端緒は、「絵が描けない」からでした。

 初めて生物を担当した時に説明用の絵を描けなくて困りました。(私は図はうまいのですが、絵は全然ダメなのです‥汗) 困っていた時に、若い先生がパワポを教えてくれました。偶々、県教委が各学校にプロジェクターを配置しました。それで、教科書の写真や、資料集の写真や絵を映して授業に取り込みました。生徒たちも珍しいし、わかりやすいし、大喜び。これは大成功でした。

 この時、私が注目したのは「絵を描く時間が短縮される」というより「描く時間がゼロになる」ことでした。「板書の時間がゼロになる」ということが、のちにグループワークで問題演習する時間を延ばすために有効だと思い立ちました。要するに、私は最初から「説明時間短縮」=「ワークの時間延長」のためのパワポでした。

 ところが最近、パワポを使い始めた先生たちの授業を見ていると違和感があります。パワポで説明している時間が長いのです。ある先生に尋ねました。「スライドの分量はこれまでの板書の量に比べて多いですか?少ないですか?」。回答は「板書しているよりも、とても多いです」でした。

「説明している時間はどうなりましたか?」

「同じか、少し長くなりました」

「教科書の進み具合はどうですか?」

「あまり変わりません。むしろ遅くなったかもしれません」

 あれれ?という感じです。どうやら「ICT活用」の目標に向けてパワポを使うことがメインだったようです。「主体的・対話的で深い学びの実現」という大目的に向けて、グループワークやペアワークやICT活用があるはずなのですが、本末転倒が起きているようです。

 で、ワンポイント・アドバイスです。パワポを使うときは、「板書していた時より説明時間が短くなる」ようにしましょう。その分、生徒の活動を増やすためにスライドを作りましょう。

 もう一つ。パワポで説明しても、「穴埋め」をつくるなどして、結局「ノートする時間」が長い授業も多々あります。ノート全般を否定するものではありませんが、パワポを使うことで、生徒が「写すだけ」になる活動が増えないようにしたいものです。

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