【授業研究】私は研修会講師として授業改善について色々なことを伝えています。そのひとつに「ゆっくり話すより、速めに話した方が生徒たちの理解は促進される」というのがあります。その根拠は生徒たちの反応を観察したり、生徒たちから時々寄せられる反応によるものでした。
これを裏付ける記述が「大人の言語スキル大全(斎藤孝著/KADOKAWA)」の中にありました。[以下引用]
外山滋比古氏の著書『わが子に伝える「絶対語感」頭の良い子に育てる日本語の話し方』(飛鳥新社)には、次のように書かれています。
同じニュース原稿を、同じアナウンサーに、1分間250字、280字、300字という
三通りの速さで読んでもらい、それを視聴者に聞かせて、
どれがいちばん聞きやすいかをたずねたのです。
結果は、300字のスピードが、いちばんだったというのです。
しかも、おもしろいことに、各世代とも一致して、
もっとも速いスピードが聞きやすいと答えたというのです。
若い人たちはともかく、年をとった人たちまで、
早口のほうを好んでいるわけです。[引用終了。前掲書p-33,34]
ここで興味深いのは「年代に関わらず」というところです。ということは、小学生低学年は別かもしれませんが、子どもも大人も老人も同じように「速めの話し方」の方が「理解しやすい」ということです。
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