模造紙の使い方

【授業研究】夏休み中に多くの研修会講師を務めたので、メール等で質問もたくさんいただきます。その中に「模造紙の使い方や留意点を教えてほしい」という質問がありました。

 私は大きな実験テーブルが6台ある物理実験室で授業をしていました。そこに模造紙を貼っていました。その理由の第一は実は「テーブルへの落書き防止」でした。実験テーブルの表面は真っ黒で比較的柔らかなので、鉛筆やシャープペンシルで落書きするのには手ごろです。そのため生徒の落書きはとても多くなります。これを消すのは大変でした。

 同時に「(話し合いや計算のために)落書きをするなら、紙を貼った方が読みやすい」と考えました。普通の模造紙では大きな実験テーブルを覆いきれません。色々考えて「ロール式の模造紙」を見つけました。幅は実験テーブルとほぼ等しいのはラッキーでした。これを隅から隅まで伸ばして数か所をセロテープで固定すると、ほぼ完全にテーブルを覆うことができました。模造紙に落書きさせることで実験テーブルに落書きすることをほぼ完全に防ぐことができました。

 やってみて気づいたのは、生徒たちが話し合いをするときに何かにメモする際には模造紙がない時は各自のノートに書きます。これはみんなで共有がしにくいのです。模造紙だと真ん中で共有し、みんなで気づきを書き込むことができます。その点では「対話を促進する」上で効果的でした。

 毎時間貼り替えるのは面倒ですし、余白があるうちに貼り替えるのはもったいないと感じていたので、2年生、3年生のどの授業でも貼りっぱなしにして使いました。余白がなくなると生徒たちにセルフサービスで貼り替えさせていました。これにより費用も抑えることができました。

 特に問題点はありませんでした。ただ、時々、教育上不適切な書き込みもあります。これには気を付けていました。授業中や掃除の時間に丁寧に点検して、不適切な書き込みは消していました。

 通常教室ではこれはやりにくいと思います。代わりに、軽いホワイトボードなどを使う方法が良さそうです。

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