「大学の本質を忘れてしまっては、まじめな学生はイヤになっちゃいますね…」

【授業研究】昨日の記事に上記のコメントをいただきました。ありがとうございます。ただ、このコメントだと「現行の大学教育は〈大学の本質を忘れている〉のが問題だ」ということになりそうです。しかし、私の問題意識はそこにはありません。少し補足しておこうと思います。
 私の問題意識は以下です。「現行の大学教育に〈なじめない学生がいる〉ことが問題だ」、あるいは「現行の大学教育に〈なじめない学生に対する対応が十分ではない〉ことが問題だ」というところです。大学教育の本質は何かという議論は難しいと思っています。学校教育の在り方は時代によって変化するのは当然です。様々な社会情勢の中で変化してきたことに「良い」「悪い」と評価する気はないのです。
 それよりも「多様な学生がいる」ことに焦点を当てています。インクルーシブ教育の視点といってもよいと思っています。そして、その特殊な存在に目を向けることが本質的な問題に切り込むきっかけになるかもしれないと思っています。昨日は、この思い付きを大学の同僚に話したところ、賛同してもらいました。ある学生団体に「バックアップしてもらいましょうよ」と具体的なアイデアもいただきました。ラッキーなことです。今後の動きが楽しみです。