研修会講師としてのショック

【授業研究】神奈川県の鵠沼(くげぬま)高校に伺いました。3時間の、私にとっては「定番の」入門講座だったのですが、ショックな出来事がありました。研修時間を15分間延長したことです。私は、90分でも、2時間でも、5〜6時間の研修会でも予定はきちんとこなして、プラスマイナス1分程度の誤差で終了します。それが、あまり公言しませんが密やかな自慢でした。
 同時に楽しみでもあるのです。途中は予定の時間より早くなったり、遅くなったりするのはいつものことです。それを織り込みながら、調整をしていって最後にピタリと終わらせることは、私にとってはゲームのような楽しさです。現役の教師のころは、毎日の授業で「最初の15分間の説明」をピタリと終わらせることが楽しみでした。慣れている生徒は私の説明の途中でも質問はするし、意見も言うし…、その予定外の出来事を捌きながら、15分間でピタリと終わらせるのです。そうしないと生徒が嫌がるというか、早く練習問題をやりたがるので、強い必要性に迫られていたこともあります。
 昨日はそれが崩れました。終了間際の、30分前までは順調でした。「ここで質疑応答を最大20分間とって、最後の10分間+αで、最後の説明をして予定通りに終わらせる」と予定していました。ところが質問数が予想を上回りました。2〜3人の予想をしていたのに、6〜7人の手が上がってしまいました。これを切るわけにはいかず、全員の質問に答えたところですでに、3分ほどオーバー。やむなく「あと10分くらい伸ばしてよいですか?」と依頼。許可が出たので伸ばして、約15分間延長して終了でした。
 このショックは今朝になっても引きずっています。「なぜなのか」「どう対応するべきだったのか」。質問が多く出ることは良いことなのです。ある意味では私の腕が上がっているのだとは思います。とりあえずの対応策は、最後の質疑応答に入るタイミングをこれまでより5〜10分早くすることです。そのためには、その前の解説時間を少しずつ縮める必要がありそうです。さて、どこをどうするか…。パズルを解くような楽しみが新しくできたことになります。こうなると、元気になる私です。(笑)