「液晶モニターでは使えません!」ワンポイント・アドバイス(1)

【授業研究】最近、「新しい学び」に挑戦する授業を見せていただく機会が多くなりました。それを見ていると、ちょっとしたことを変えれば、とてもよくなるのに‥と思うことが多々あります。それらを「ワンポイント・アドバイス」として取り上げていきます。まず、最初は道具。

 先日、「初めてパワポ&大型モニター(テレビ)に挑戦します」という先生の授業を見学しました。すると、教卓の上に置いたPCを不自然な姿勢で操作しつつ、正面わきにある大型モニターを見続けて生徒たちに説明するという授業でした。「なんだか窮屈そうだなあ」と感じました。

 終わってから話を聞いてみると。「レーザーポインター&リモコンで操作するつもりだったのですが、やってみたら、レーザーポインターのポイントが全然見えなかったんで、急遽、PCを直接操作することになってしまいました」とのこと。

 私も数年前に大型モニターにパワポを写そうとして行き詰まったことがあります。レーザーポインターはテレビ画面には映らないのです。元々、反射光を押さえる仕組みなのですから。当時から、レーダーポインター&リモコンでパワポを操作してた私は困ってしまいました。で、探してみたらとても良い道具がありました。

 「KOKUYOのエアビーム」がそれです。レーザー光線を使わないから安全、だけでなく、表示するポインターの色・形・大きさをそれぞれ10種類ほどに変えられます。また、マルチスクリーンにも対応して全ての画面・スクリーンに同じ位置にポインターが表示されます。大学大教室では手放せない道具です。

 定価でも1万円ちょい。学校の消耗品予算で買えます。実勢価格はもっと安くなっています。お試しください。使い方のワンポイント・アドバイスは次回にします。

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公式ページはこちら。→ http://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/pcp/

みくに出版主催のセミナーの詳細は以下です。

★「入門講座1」2017/11/11(土) 16:00~19:00 東京・恵比寿

  「こくちーず」はこちら→ http://www.kokuchpro.com/event/ALK1111/

★「入門講座1」2017/11/12(日) 13:30~16:30 東京・恵比寿

   「こくちーず」はこちら→ http://www.kokuchpro.com/event/ALK1112/

文科省の方と飲みました

【授業研究】ご迷惑になってはいけないのでAさんということにします。以前、埼玉県の教員から文部科学省へ移動したAさんとは、教育相談を通して一緒に仕事をしていたことがあります。彼が文科省に移動してからは時々、連絡をしていたのですが、いつの間にか疎遠になってしまいました。

 最近、偶々、研修会でお会いした方が「文科省でAさんに会いました。小林さんの話題が出ていました」と教えてくれました。そこで、連絡を取り、まずは、ランチタイムにちょっとお会いしたのですが、「今度は飲みましょう」と誘っていただき、十数年ぶりに飲むことになりました。

 昔話から、現在の教育改革の話まで、酒は進むし、話は弾みます。私が考えていることにも賛同してもらえたことに心強く感じました。お互いに全国を飛び回っているので、共通して関わっている地域や学校もありました。楽しい時間でした。

みくに出版主催のセミナーの詳細は以下です。

★「入門講座1」2017/11/11(土) 16:00~19:00 東京・恵比寿

  「こくちーず」はこちら→ http://www.kokuchpro.com/event/ALK1111/

★「入門講座1」2017/11/12(日) 13:30~16:30 東京・恵比寿

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「物理の内容は役に立ちません」

【授業研究】熊本西高校研修会の後の懇親会の時のことです。遅れてきた先生が「伝言です」と話し始めました。その内容は「『物理の内容は役に立たない』との小林さんの回答はすごかった。感動した、と伝えてくれ」でした。

 これは研修会の中で「物理の授業の内容は何の役に立ちますか?」との質問に対して私が次の回答をした場面のことです。回答は「大学等で物理の研究をするか、高校で物理の教師になる人以外には、将来ほとんど役に立たないと思います」でした。

 この回答は、もう30年も前から、高校で物理を教え始めて以来、生徒たちに言い続けてきたことです。私にとっては日常茶飯事に近い発言だったのですが、多くの先生たちには衝撃的だったようです。研修会で行った「模擬・振り返り会」で書いてもらった「ラブレター」にはこのことに関する記述がたくさんありました。皆さんの考え方を少し変えるのに役立ったようです。うれしいことです。以下に列挙します。

 

「『コンテンツはどうでもいい。そのプロセスが人生に活きる』というひと言が胸に突き刺さりました」

「『物理の知識が何の役に立つのか?』の質問に、ずはり『役に立たない』の回答。素晴らしすぎました。求めた答えに合致しました。いつもワクワクする回答。本当にありがとうございます」

「『役に立たないことを利用して、一生役立つ学び方を身に付ける』この開き直りが大切なのですね」

「つい、『この教科は役に立つ。将来、新聞が読めないと困るだろ』などと言っていました。新聞など消えるかもしれないのに」

「〈教科〉の意識のしばりを離れ、〈コンテンツ〉そのものより、むしろ〈学び方〉を学ばせるのだ、という話はまさに目からウロコでした」

「教科内容をただ覚えさせるのではなく、〈話しあう〉〈学びあう〉ことの大切さを伝えていくという発想は、授業だけではなく部活動にも広げられると感じました」

「教科内容が『将来、何の役にも立たない』という回答が刺激的でした。〈教科を教える〉のではなく、〈教科で教える〉ことを意識して毎日取り組みたいと思いました」

みくに出版主催のセミナーの詳細は以下です。

★「入門講座1」2017/11/11(土) 16:00~19:00 東京・恵比寿

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熊本西高校に伺いました

【授業研究】台風が心配だったので、土曜日の夜に無理して熊本入りしました。月曜日は朝から高校にお邪魔して、あちこちの授業を見学させてもらいました。「新しい学び」を作り出すための挑戦をかなりのレベルで実践している若い先生もいて、びっくり。

 ただ、それ以外の先生たちの実践も「もう少し」と思うことが多々ありました。少し立つ位置を変えたり、生徒とのやり取りを変えると、学びを促進することになりそうでした。これらについては、改めて詳しく述べます。

 放課後は研修会、夜は懇親会と1日中、皆さんと語り続けていました。とても楽しい時間になりました。皆さん、お世話になりました。

みくに出版主催のセミナーの詳細は以下です。

★「入門講座1」2017/11/11(土) 16:00~19:00 東京・恵比寿

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多彩なメンバーにワクワク

【授業研究】みくに出版社さまにサポートしてもらって、11/11(土),12(日)にオープンのセミナーを実施します。その申し込みがぼつぼつと集まっています。メンバーは実に多彩。中学・高校の先生、講師、来年度から教壇に立つ大学生、教育学を研究している大学院生、関東地方からだけではなく東北から参加する先生、ビジネスマンでアクションラーニングを学んでいる人‥などです。

 多彩な人たちが集まって授業や教育について語る場になりそうです。これだけでも、私はワクワクしています。更にうれしいのは、申し込みともに寄せていただいたメッセージです。その一部です。

「先生のファンです。よろしくお願いします」
「小林先生の御著書は拝読したことありますが、初めての参加です。よろしくお願いいたします」

「来年から教壇に立つため、初めての参加ですが沢山学ばせていただきたいです。宜しくお願い致します」

 興味のある方は以下をご覧ください。

◎セミナーの詳細は以下です。

★「入門講座1」2017/11/11(土) 16:00~19:00 東京・恵比寿

  「こくちーず」はこちら→ http://www.kokuchpro.com/event/ALK1111/

★「入門講座1」2017/11/12(日) 13:30~16:30 東京・恵比寿

「こくちーず」はこちら→ http://www.kokuchpro.com/event/ALK1112/

◎「入門2」はこちら→ https://www.amazon.co.jp/dp/4382057477

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それぞれの学校が抱える課題は‥

【授業研究】最近、いくつかの学校に継続して関わらせていただくことが増えてきました。1回だけの研修会でもある程度の効果は感じています。その後の連絡でも事実が伝わってきます。それでも、継続的な支援の方が効果は大きいと感じています。

 その時に私が大事にしているのは、「その学校の状況と課題」です。カウンセリングで「目の前の人を大切にせよ」と叩き込まれてきた成果です。文科省が言っていることや、理論書に書いてあることをそのまま伝えるのではなく、自分の得意スキルを押し付けるのでもなく、「その学校の課題」を理解し、「できること」から取り組むようにしています。

 時には、課題がとても大きく戸惑うこともあります。しかし、それを管理職やコアチームの人たちと丁寧に話しあい、共有し掘り下げていくこと自体が変革の第一歩です。当然、各学校ごとに目的・目標も、実施計画も手法も様々です。「目の前の人たちに合わせて」一緒に考えていくことになります。カウンセリングの心構えと、アクションラーニングのスキルが役立ちます。

 そして25年間の高校教諭生活の中で、生徒指導(生活指導)、進路指導、教育相談、保健指導、図書指導、担任業務、学年主任、生徒指導部主任などを経験できたことや、県教育委員会・教育センター等が主催の各種研修会で講師を務めたこと、県全体に関わる調査研究に参加したこと等々が実に役立ちます。

 何より役に立っているのは、自分自身の授業改善を成功させ、授業研究委員会の一員として組織改革に挑戦して大きな成果を上げてきたことです。私にとっては、25年間の県立高校教諭の経験は実に楽しくて、たくさんの学びができた期間でした。その体験と学びが退職後の私のさらなる学びと挑戦を支えてくれています。ありがたいことです。

◎以下は「都内での新しい講座」の案内です。

★「入門講座1」2017/11/11(土) 16:00~19:00 東京・恵比寿

  「こくちーず」はこちら→ http://www.kokuchpro.com/event/ALK1111/

★「入門講座1」2017/11/12(日) 13:30~16:30 東京・恵比寿

「こくちーず」はこちら→ http://www.kokuchpro.com/event/ALK1112/

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担任のためのワークシートが役立ちそう‥

【授業研究】滋賀県立玉川高校に伺いました。「学びの基礎診断テスト」と「授業改善」の研究を続けている高校です。私が伺うのはもう4年目、10回近くになります。授業改善の動きの少しずつ成果が出てきました。

 その中で話題になったのが、「新しい学びをクラス活動の中で支える必要があるのでは‥」でした。これは、私も最近強く感じていことですし、来年出版予定の「担任ができるコミュニケーション教育(小林昭文著/ほんの森出版)」で紹介した各種のワークシートが役立つと確信しました。

 ぼちぼち書き始めているのですが、ますます意欲的になります。わくわくします。

現場で先生たちと話をして、現場のニーズに応えられるということがとてもありがたいと思います。

◎以下は「都内での新しい講座」の案内です。

★「入門講座1」2017/11/11(土) 16:00~19:00 東京・恵比寿

  「こくちーず」はこちら→ http://www.kokuchpro.com/event/ALK1111/

★「入門講座1」2017/11/12(日) 13:30~16:30 東京・恵比寿

「こくちーず」はこちら→ http://www.kokuchpro.com/event/ALK1112/

◎「入門2」はこちら→ https://www.amazon.co.jp/dp/4382057477

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