授業研究AL&AL

先生たちの授業力向上・担任力向上等に役立ちます。

なぜ教育の世界には「スキル論」がないのか?⑶

【授業研究】〈技(スキル)は基本と型(パターン)の組み合わせ〉

 のちに「基本スキル」と名付けた「評判の良い先生たちの共通スキル」は空手に習熟していた私にはすぐに納得できるものでした。同時に空手の基本である「突き」や「蹴り」に習熟しても「組手(くみて/試合)」はできないことも当たり前の知識です。

 例えばバスケットボールの基本はパス・ドリブル・シュート等ですが、これだけでは試合はできません。二線速攻(ツーメン)・三線速攻(スリーメン)・ポストプレーなどの攻撃パターンが必要です。剣道なら、刀(竹刀)の持ち方・振り方・進み方・下がり方等が基本技ですが、合わせて剣道形(かた)の中に含まれている「先の先をとる」「後の先をとる」などのパターンを身に付けないと試合はできません。

 カウンセリングも同様です。「傾聴」「受容」「共感(的態度)」などの基本だけではカウンセリングはできません。表面的な話から始め、内面に深く入り、最後は行動計画を立てて終了するというパターンを身に付ける必要があります。

〈授業も基本スキルと基本パターンの組み合わせ〉

この視点に立つと授業に必要なのは「基本スキル」を土台にした「基本パターン」が必要になります。大きく分けて2つです。知識習得や問題を解くことが中心になる数学・理科・社会科等は「基本パターンⅠ」が有効です。一方、体育・技術家庭科・音楽などのような「活動中心」の科目には「パターンⅢ」が有効です。最近の英語は活動中心のことも多いので「パターンⅢ」が効果的な場合も多いようです。この「パターンⅢ」では「活動途中での振り返り」が重要です。のちほど詳述します。

〈パターンの段階ごとに授業者には異なるスキルが必要〉

 ここで前回「基本スキル」を4つの場面に分けた意味が効いてきます。基本スキルは「説明するとき」「グループワークをするとき」…と場面によって異なります。例えば「説明するとき」は「スラスラと説明すること」が必要です。しかし、ワーク中に説明し続けると逆効果です。これを区別できないと、ワーク中にも先生が説明し続けていて生徒がワークに集中できないなどということが出現してしまいます。

 このパターンとスキルの区別ができないために「活動ありて学びなし」などと揶揄される授業が出現してしまいます。また、パターンは「生徒たちの学びのパターン」であることにも注意が必要です。「先生の話を注意深く聞く」「教科書を読んで問題を解く」「友達と相談しながら質問したり教えたりする」等々の学びの形態(段階)をきちんと区別して身に付けさせていくことも大切」です。

 これらの「基本スキル・基本パターン」を大学生の時に教えてもらえば、初任の先生たちももっとスムーズに仕事ができるのになあ…と思います。

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