授業研究AL&AL

先生たちの授業力向上・担任力向上等に役立ちます。

なぜ教育の世界には「スキル論」がないのか?⑵

【授業研究】第2回 なぜ教育の世界には「スキル論」がないのか?⑵

〈実は私もスキル論を意識していなかった〉
 私が「スキル論」を意識するようになったのは、定年退職以降のことです。55歳(2007年度)から始めた高校物理の授業では、「成績向上」「居眠り皆無」「赤点消失」「進度向上」など、さまざまな成果を上げてきました。しかし、その当時は「スキル論」をほとんど意識していませんでした。今思えば、少し恥ずかしいことです。
 当時の私は、「板書・ノートなしの短時間説明(15分間)」「おしゃべり・立ち歩き自由の長時間グループワーク(35分間)」「確認テストとリフレクションカード(15分間)」という授業形式こそが成功の要因だと考えていました。
〈「再現性がない」という批判と研究方法の見直し〉
 定年退職後、2015年ごろから「アクティブラーニング・ブーム」が起こりました。私は本を何冊も執筆し、研修会講師として全国を飛び回りました。しかし、私の授業は「再現性がない」「小林しかできない」「生徒が良いからだ」といった陰口も耳にしました。こうした「個人の人格」や「学校・クラスが原因」とする考え方も、「スキル論」がないことに起因していると今では思います。
「偶然だったのだ」と諦めることもできましたが、物理学科を卒業し科学者の端くれである私は、「研究方法をどこかで間違えたのではないか?」と自問しました。そこで、研修会講師として訪れた学校で、研究授業ではなく「普段の授業」を廊下から見続けることにしました。
〈成功している先生たちはみんなやっている〉
 そうして見学を重ねて分かったことがあります。評判の良い先生たちは、「チャイム前入室」「前置きなし」「簡潔な説明」などを実践していました。そこで気づきました。新しい物理授業を実践する際、私自身もそれらを整えていたのです。
 さらに、元・空手家であり指導者・研究者でもあった私は、これは「技の問題だ」と気づきました。「成功する授業をする教師には技がある」のは、「強い空手選手が良い技を身につけている」のと全く同じ、当たり前のことだったのです。[終了]

※ご感想・ご質問は以下からどうぞ。匿名可です。
   質問にはブログ上で回答します。
ブログ「授業研究AL&AL」アンケート

「教師スキル研究会」新入会会員募集中です。
授業改善アドバイザー小林昭文【公式HP】
「担任学入門講座」シリーズ再生リスト
著者が語る担任学入門講義動画 - YouTube

☆★★☆NEWゼミのインスタはこちら。
https://www.instagram.com/teachers_skills_seminar/

★小林昭文(無料)メルマガ登録はこちら↓
https://home.tsuku2.jp/merumaga_register_nologin.php?scd=&mlscd=0000101434

★HPはこちら https://tsuku2.jp/akifumi_kobayashi