「電話のできない生徒がいる」?

【授業研究】研修会でいただいたリフレクションカードに「現場ではどんな問題が起きていますか?お困りのことを教えてください」という項目を入れて以来、そこに書いていただくコメントに気づかされることがしばしばあります。

 今回は定時制の先生が書いてくれた「電話のできない生徒がいる」が気になりました。ラインなどで「文字会話ばかりをしているから、声でのやり取りができない」という意味なのではないかと推測しました。そうであれば、他の先生たちからも似たような話を聴いたことがあります。「同じ教室の中にいてスマホで会話する生徒がいる」「家の中でも親とスマホでやりとりしているらしい」などです。

 家にいてもスマホでやり取りすること自体は大した問題ではない気がします。私も2階にいる家人に大声出すより、階段を昇るより、ラクだと感じてラインメッセージをすることもありますから。ただ、「しない」と「できない」は全く違いします。

 「電話のできない生徒」はどんな風にできないのでしょうか?精神的な問題が原因なのでしょうか?コミュニケーション・スキルが不足しているからなのでしょうか?‥とても気になります。授業改善を進めていくときに、こういう生徒に対してどう対応すればよいのでしょうか。

 精神科医稲村博氏が書いた「機械親和性対人困難症(稲村博著/弘文堂)1986年」を読んだのは30年ほど前のカウンセリングを学び始めた頃でしたが、衝撃的でした。久しぶりにこの本のことを思い出しました。

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