教育相談の役割は?

【授業研究】新しく校内の教育相談係になる人に何らかの支援をしようかなと考え始めていくうちに、25年くらい前に相談係になった私の時代と今では相談係の位置づけややるべきことも変化しているのだろうと思い始めました。

 新しい生徒指導提要がでているようなので、これを注文し、更にネットであちこち資料を探してみました。パラパラと読んでいくと気になることが出てきます。ある資料には相談係の資質としては「カウンセリングのスキルがあって、人格的にも完成しているべき」というニュアンスのことが書いてありました。

 「これは無理でしょ‥」と思ってしまいました。カウンセリングの大家ロジャーズですら40代のある時期に落ち込んでお弟子さんにカウンセリングを受けていたと何かで読んだような気がします。「完成された人・完璧な人」しか相談係になりないとしたら、誰もなれない気がします。

 もう一つ気になるのは「主体的・対話的で深い学びの実現」を総則で提示しているということは、相談係の意義付けも変わるのではないかと思い始めました。それでなくても昔から相談係やカウンセラーの「抱え込み」はしばしば問題になりました。「主体的‥」のスローガンをもとに考えると、ここは重視すべき問題であるような気がします。また、多くの場合、相談係の先生も授業者です。「新しい授業」を実現する授業者が行う「相談係」という視点も重視したいものです。

 皆さんの学校の相談係は何をしていますか?気になることなども教えてください。教育相談に詳しい方からの情報もお待ちしています。

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