私の授業モデルは再現性が高い!

【授業研究】私は「月刊高校教育(学事出版)」に「管理職のためのAL入門」という連載を監修しています。3年目の連載が終わり4年目の連載も続くことになっています。内容は、主に私が研修会講師に招いていただいて知り合うことができた学校の校長先生たちに、各現場での授業改善に関わる生々しい実践を紹介してもらうものです。

 執筆する皆さんにお願いしてるは「きれいな成功事例の紹介ではなく、悪戦苦闘している様子、試行錯誤している現在進行形の様子を書いてください。いわば、泥まみれの土の香りのする奮闘記を書いて欲しいのです。それが日本中の現場にいる皆さんのヒントになります」とお願いしています。

 その4年目の連載の最初の原稿が届きました。初めて中学校の実践を紹介しています。鳥取市立桜ヶ丘中学校の取り組みです。ここでは私が提唱する授業モデルを一昨年度から取り入れて様々な成果が上がっています。それを読んで私が気が付いたことがあります。それは私が提案している授業は「再現が簡単」ということです。

 原稿には執筆者の校長先生が私の授業モデルに出会ったときのことが以下のように記されています。

(引用開始)平成28年11月29日、近隣の県立高等学校が開催した校内研究会に参加し、産業能率大学の小林昭文先生の師範授業を参観してきた理科教諭が行った3年3組の授業は、本校の授業改革に大きな転機(ヒント)をもたらしました。

 (中略)‥教師がしゃべり、生徒は黙々とノートを取る授業からの脱却を図り、生徒が言語活動や実技を通して、よりよく活動する授業を具体的な授業改革のイメージとしていた本校にとって、とても魅力的な授業となっていました。一時間の授業が、教師による一方向的な講義形式の授業とは異なり、学習者の能動的な授業への参加を取り入れた学習方法である「アクティブ・ラーニング」になっていたのです。(引用終了)

 要するに、この校長先生はこの時点では私の授業を直接には見ていないのです。私の授業を見た理科の先生が自分の勤務校に戻って「真似をしてやってみた授業」を見たという話です。にもかかわらず、「魅力的な、アクティブ・ラーニングになっていた」と感じたという話なのです。それくらい、私の授業は再現性が高いということです。形式的な再現性が高い(簡単)だけではなく、生徒の新しい学びを実現するという「効果の再現性」も高いということです。この強みを改めて認識しました。ありがたいことです。

 この桜ヶ丘中学校の実践は同誌3月号から続いています。同校が取り入れたもう一つの基盤は、名城大学の曽山和彦氏の「短時間グループ・アプローチ」です。こちらも参考になる記事です。合わせてお読みください。

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