初回の校正終了

【授業研究】「アクティブラーニング入門2」の作業が着々進んでいます。原稿を出すと、それを本にした時の印刷見本が届きます。これをゲラといいます。これに修正したいところを赤字で書き込んで、戻します。これを、「校正する」とか「ゲラを戻す」とかいいます。この作業を2〜3回やると終了。あとは、印刷所から完成した本が届くのを待つことになります。
 今回は初回の校正作業なのですが、この初回はおおむね大変な作業量になります。というのは、ワープロで原稿を書いていたときには気づかなかった誤字脱字はかなりあるからです。通して読んでみると、似たような言い回しが続いているので書き換えたり、時々はほとんど同じことを何十ページか離れているところで書いていたりします。当然、書き直します。
 いつもは孤独な作業なのですが、最近は秘書のYさんが先にヘンなところをチェックしてくれているので、とても楽です。
 今回は、イラストレーターさんも別の本で一緒になった方にお願いしたので、その打ち合わせもしました。ラフ(鉛筆で大まかに描いた原案)を持ってきてもらい、その絵についてイメージのすり合わせをします。これにもYさんに加わってもらいますから、3人でワイワイやっています。著者の意図を丁寧に反映し他イラストになっています。これも今回の目玉です。全部終了して昨夜、投函。締め切りに間に合いました。私たちのこの作業と並行して動画を収録したDVDの作成も着々進んでいます。
 これであと2回くらいの校正で終了です。そろそろ、本の題名と副題も理事会で決まります。これも面白いですよね。本の題名は本学では理事会で決めます。他の出版社でも重役会議で決めることが通例のようです。もちろん、著者の意向は尊重してくれるのですが、最後はトップが決めてくれます。私はこの方が客観的に見てもらえるので良い気がしています。

※ゲラの語源を調べてみました。ゲラの語源は活字を組んで印刷していたころ、活字を組んでいく木箱のことをゲラと言っていたことから、組印刷見本のことをゲラというようになったそうです。英語ではgalleyです。ギャリーがなまってゲラになったのでしょう。尚、gallyの元は昔の大型の手漕ぎ船(ガレー船)とのことです。活字を入れる箱がgallyに似ていたからだとか。
(主に杏林社のHPから引用しました。http://www.kyorin.co.jp/modules/anzu/details.php?bid=40)