「確認テストがターゲット?」

【授業研究】研修会でいただいた質問への回答です。
〈質問〉「確認テストがターゲットになっているのですか?しっかり押さえておきたいということですか?」
〈回答〉
「確認テストがターゲットになっている」ということはできます。ただ、それは「100点取りさえすればよい」ではありませんでした。「みんなで100点を取る」と「みんな」を入れたことで「対話的な学び」の促進を意図していました。更に、態度目標「しゃべる、質問する、説明する、動く(席を立って立ち歩く)、チームで協力する、チームに貢献する」を入れ、これに沿って「質問で介入する」ことで、演習途中の対話の質を上げるしくみをつくっていました。
 出題内容はまさにその単元で「しっかり押さえておきたいこと」を出題していました。そうすれば、生徒たちの対話は「しっかり押さえておきたいこと」に留まる時間が増えます。その結果、出題した以上のことにまで話し合いが展開することもしばしばでした。
この「留まる」という考え方は、カウンセリング、コーチング、エンカウンターグループなどで、ファシリテーター(カウンセラー、コーチ、リーダー)が質問するのは、その質問にかかわるテーマにグループの話題が「留まる」ことを目的にしているのと同じ考え方です。