アドラー心理学

【授業研究】リゾートは良いものです。のんびり過ごしているといつもと違う気持ちになります。ホテル近所のショッピングモールでうろうろしていると、大きな書店もありました。入口の正面にベストセラーが派手に並べてあります。普段は「ベストセラーだから読まない」私ですが、「たまにはベストセラーでも読んでみるか」という気分になりました。
 買った本は「嫌われる勇気(岸見一郎・古賀史健/ダイヤモンド社)」、アドラー心理学の解説本です。実は私はあまりアドラーを読んだことがありません。何となく「なんでも承認・受容する温かくて優しくて甘ったるい心理学」といったイメージがあったからです。(失礼しました。反省中‥m(__)m>)
 ところが、読んでみてびっくり。ある意味では「非常識で強烈で過激な」メッセージの連続でした。ホテルの部屋やレストランで読みふけってしまいました。私が「人を支配するのも、されるも嫌」という気持ちにぴったりとつながる言葉とも出会いました。これは、しばらく研究してみようと思います。私の授業の考え方を説明するのにも有効である気がします。
 とりあえず、印象に残った言葉をメモしておきます。
「承認欲求を否定する」
「われわれは『他者の期待を満たすために生きている』のではない」
「他者の期待など満たす必要はない→さもなくば『他者の人生を生きる』ことになる」
「対人関係のトラブルは、他者の課題に土足で踏み込むことー或いは自分の課題に土足で踏み込まれることーによって引き起こされる」
「他者の評価など気にかけず、他者に嫌われることを恐れず、承認されないかもしれないというコストを支払わない限り、自分の生き方を貫くことはできない」
「人は『私は共同体にとって有益なのだ』と思えた時に自分の価値を実感できる」