「哲学カフェ」着々‥

【授業研究】「学びのピア・サポートを行う学生ボランティアShares」の担当学生との初めての打ち合わせをしました。日程案を出して調整した後は、「ところで、君たちの気になるテーマは?」と尋ねてみました。担当は3人の学生ですが、当日は1人欠席で2人の意見を聞きました。

1人は「コーチングにひかれて勉強しています。そういう心理的なことを知りたいです」。もう1人は「経営学についていろいろ聞いた気がするのですが、改めてそもそも経営学って何?って考えるとうまく言えないんです。経済学や商学との区別も曖昧だし‥」とのこと。
 前者は哲学的に捉えるなら、認識論の分野です。対象と認識の区別と連関を説いたうえで、医学→精神医学(フロイトユング)→カウンセリング(ロジャーズ)→コーチング等の流れを解説してあげると面白そうです。メンタリングやアクションラーニング、選択理論、ブレークスルー思考などを取り上げてやると、経営学部の学生の分野であるビジネス社会につなげてあげることもできそうです。
 後者は学問体系の話になりそうです。哲学と個別科学の話から進めて、科学(認識)と技術(適用)を土台にした学問分類の話からアプローチをかけると、経済学と経営学の区別は明確になりそうです。ついでに、理学と工学の区別、栄養学と料理技術の関連などを示してあげると一般教養としても役立ちそうです。彼らの大学教育課程に対するモヤモヤの原因が理論的に理解できるかもしれません。
 担当学生とこういう話をしていくと、数回分のテーマはすぐに決まりそうです。さらに、打ち合わせの後の思い付きですが、カフェの準備のために必要な文献などを学生に分担して調べさせるという手もありそうです。そうすれば、彼らも詳しくなるし、私も新しい情報を入れ込みながら話をすることができそうです。
 肝心な話を学生たちとするのを忘れました。この会の名称です。「哲学カフェ」「哲学クラブ」「てつがくカフェ」「哲学対話」・・・いろいろあるのですが、イマイチな気もします。