実践的研究者、作家、経営者

【授業研究】私は変化に富んだキャリアを積み重ねてきたので、アイデンティティーも変化を続けてきました。この2〜3年間の私の一つの顔は「伝道師」です。この役割は多くの人たちが知らないことをコツコツと全国を回って伝えていくイメージでした。
 しかし、まるでブームのように広がり始めた昨今、そろそろ「伝道師」は不要になりつつあるのかもしれません。何より、私の体力と精神力もぼちぼち限界です。(笑)。それに代わって、この年末年始に話し合ったり、考えたりしているうちに浮上してきた新しいアイデンティティーが標記の3つです。
 実践的研究者〜「AL型授業は本当に効果があるのだろうか?」「どんな効果があるのだろうか?」という疑問はAL型授業が宣伝されるほど、沸き起こってくる気がします。実際、私自身にしても、私が越ケ谷高校で行ってきた様々な効果が本当に他の学校でも起きるのかどうかを、科学的な方法をもって実証しているわけではありません。今年はこれに挑戦したいと思っています。
 作家〜「ベストセラー作家」と大上段に振りかぶりたいと思います。「伝道師」の役割を軽視するわけではないのですが、多くの方に読んでもらえる本を書けるのなら、こちらの方法に力を注ぐのも価値のあることだと感じています。年末年始の閉じこもり生活は、考え続け、書き続けることに、少し自信を持ちました。ありがたいことに今後の出版計画もいくつもあります。書くためには、生活を整え、体力と精神力を高める必要があります。インプットも必要です。毎日、数時間は執筆にあてる生活を作りたいと思います。
 経営者〜2つの側面があります。1つは大学の看板を背負って動いているうちに「営業」の面白さを感じました。営業というのは商品を売って金を稼ぐことが中心ではなく、よい商品(本学の教育)を多くの人に知ってもらい、代金(授業料)以上の価値を提供できるものであることを伝えていくことだと感じました。これは、ビジネス社会にいたことのない私にはとても新鮮な体験でした。もう1つは、1年ほど前から私は(株)AL&AL研究所の代表取締役でもあることです。当初は公的機関の仕事を引き受けたときに謝金等の受け取りのためにアドバイスを受けて設立したものでした。ところが、この形にしておくと個人ではやりにくいことが、色々できることに気づきました。幸い黒字経営であるので、必要な時に必要なお金を使えることも理解できてきました。もちろん、リスクもあることも理解し始めました。この経営者という側面の理解を深め、そのメリットを生かした活動ができるように学習をしていきたいと思います。
 さあ、今日から大学の授業が始まります!